GCキャピラリーカラムの種類と特長、選択ガイド

無極性カラム

BP1 (100 %ジメチルポリシロキサン)

特長
  • 標準的な化学結合・架橋型カラム
  • 優れた汎用GCカラムでルーチン分析に最適
  • 最高使用温度320 ℃/340 ℃(膜厚に依存)
  • 低ブリード
主な用途
炭化水素、芳香族化合物、殺虫剤、禁止薬物、フェノール、除草剤、アミン分析

BP1 PONA (100 %ジメチルポリシロキサン)

特長
  • 石油製品分析用に設計
  • 蒸留シミュレーションASTM(DHA-メソッド)に適合
  • 溶媒洗浄可能
  • 最高使用温度320 ℃/340 ℃
主な用途
石油炭化水素、ガソリン炭化水素、MTBE、パラフィン、オレフィン、ナフテン、芳香族化合物

SolGel-1ms™ (SolGel+100 %ジメチルポリシロキサン)

特長
  • 高不活性度
  • 超低ブリードでMSグレードカラム
  • BP1と同じ選択性
  • 最高使用温度340 ℃/360 ℃
主な用途
高活性化合物の分析に最適

BPX1(100 %ジメチルポリシロキサン)

特長
  • 構造的に安定な固定相で低ブリード
  • 特に高沸点炭化水素分析のために設計
  • 蒸留シミュレーションASTMメソッド: D2887に適合
  • 最高使用温度430 ℃のアルミクラッドカラム
  • 最高使用温度370 ℃-400 ℃のポリイミドクラッドカラム
主な用途
ASTMメソッド : D2887, D6532

微極性カラム

BP5 (5 %フェニルジメチルポリシロキサン)

特長
  • 優れた汎用GCカラム
  • 高耐熱性で低ブリード
  • 微極性固定相
  • 最高使用温度320 ℃/340 ℃(膜厚に依存)
主な用途
一般分析、芳香族化合物、殺虫剤、除草剤、ドラッグ、炭化水素、ポリ塩化ビフェニール、精油、半揮発性化合物

BPX5 (5 %フェニルポリシルフェニレン- シロキサン)

特長
  • 高不活性、高耐熱性
  • 優れた汎用GCカラム-日常分析の多くに適応
  • 超低ブリード-微量成分分析に最適
  • GC-MS分析に最適
  • 最高使用温度360 ℃/370 °C(膜厚に依存)
主な用途
超微量成分分析、殺虫剤、除草剤、炭化水素、溶剤、フェノール、アミン、GC/MS及び他のGC検出器用

HT5 (5 %フェニルポリカルボラン-シロキサン)

特長
  • 耐熱性の高い固定相
  • 相当品のないユニークな固定相
  • 蒸留シミュレーションに対応
  • 最高使用温度380 ℃/400 ℃のポリイミドクラッドカラム
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
蒸留シミュレーション、炭化水素、殺虫剤/除草剤

HT8 (8 %フェニルポリカルボラン-シロキサン)

特長
  • 耐熱性の高い固定相で低ブリード
  • PCB異性体のオルソ位置に塩素数が少ない異性体に強い保持
  • GC/MSでの環境分析に最適
  • 最高使用温度360 ℃/370 ℃
  • POPs化合物の分析に適したユニークな固定相
主な用途
PCB分析、芳香族ニトロ化合物、多環芳香属炭化水素、殺虫剤、除草剤

中極性カラム

BPX35 (35 %フェニルポリシルフェニレン-シロキサン)

特長
  • 確認分析に最適
  • 高耐熱性で低いブリード、GC/MS分析に最適
  • 医薬品分析に最適
  • 最高使用温度330 ℃/360 ℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
環境分析、殺虫剤/除草剤、禁止薬物、医薬品、多環芳香属炭化水素

BPX608 (35 %フェニルポリシルフェニレン-シロキサン)

特長
  • ECD分析に最適性
  • 有機塩素系農薬/除草剤の分析に有効
  • 最高使用温度370 ℃
主な用途
U.S. EPA メソッド:608、殺虫剤、除草剤

BPX-VOLATILES(シアノプロピルフェニルポリシロキサン)

特長
  • US EPA揮発性有機化合物分析用
    (EPA 624, 502.2, SW-846,8240/8260に最適)
  • 最高使用温度290 ℃/300 ℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
環境分析、揮発性有機物、アルコール、USP G43

BP624 (シアノプロピルフェニルポリシロキサン)

特長
  • 揮発性有機化合物分析用に設計
  • EPA 624, SW-846,8240/8260、USP G43に最適
  • 最高使用温度230 ℃/300℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
飲料水中の揮発性有機化合物、塩素化炭化水素、溶媒(EPAメソッド : 501.3, 502.2, 503.1, 524.2, 601, 602, 8010, 8015, 8020, 8240, 8260)

BP10(1701) (14 %シアノプロピルフェニルポリシロキサン)

特長
  • 有機塩素系農薬分析に最適
  • 低ブリードで高不活性なカラム
主な用途
環境分析、US EPAメソッド: 608, 8081、殺虫剤/除草剤、乱用薬物、医薬品

BPX50(50 %フェニルポリシルフェニレン-シロキサン)

特長
  • 不活性な固定相
  • 高耐熱性で低いブリード
  • USP Phase G42に相当、医薬品分析などに最適
  • 最高使用温度330 ℃/350 ℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
U.S. EPA メソッド:604, 608, 8060, 8081、トリアジン系農薬、薬物スクリーニング、ステロイド、医薬品、GC2D

高極性カラム

SolGel-WAX™ (ポリエチレングリコール(PEG)-SolGel相)

特長
  • 結合PEG相で頑丈な高耐熱性カラム
  • 従来のWAX固定相より酸素によるダメージに強い
  • 極めて低いブリードで高不活性なカラム
  • 最高使用温度280 ℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
高活性化合物の分析に最適

BP20(WAX)(ポリエチレングリコール)

特長
  • 標準的なWAXカラム
  • 最高使用温度240 ℃~280 ℃(膜厚に依存)
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
アルコール、遊離酸、脂肪酸メチルエステル(FAMEs)、芳香族化合物、溶媒、エッセンシャルオイル

BP21(FFAP) (ポリエチレングリコール(PEG)–TPA処理)

特長
  • PEG固定相をニトロテレフタル酸で修飾
  • 低分子量の有機酸の分析に最適
  • 最高使用温度250 ℃
  • 溶媒洗浄可能(水やエタノールの使用はおすすめしません)
主な用途
揮発性遊離酸、脂肪酸メチルエステル、アルコール、アルデヒド、アクリル酸塩、ケトン

BPX70(70 %シアノプロピルポリシルフェニレン-シロキサン)

特長
  • 不活性な固定相で高耐熱性、低ブリード
  • 脂肪酸メチルエステル(FAMEs)の分析に最適
  • 最高使用温度250 ℃/260 ℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
脂肪酸メチルエステル(FAMEs)、炭水化物、薬剤、GC/MSアプリケーション

BPX90(90 %シアノプロピルポリシルフェニレン-シロキサン)

特長
  • 極強極性で高耐熱性カラム
  • シス/トランス異性体の分離に最適
  • トランス-脂肪酸メチルエステル(FAMEs)の分析に最適
  • 最高使用温度260 ℃/280 ℃
  • 溶媒洗浄可能
主な用途
香料、芳香族化合物、石油化学製品、殺虫剤、PCB、FAMEs、トランス脂肪酸

光学異性体分離用カラム

CYDEX-B™ (パーメチルベータシクロデキストリン/キラル)

  • 光学異性体分離用カラム
主な用途
天然物中の鏡像異性体の分離

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