オートファジー研究に!

抗LC3抗体

LC3は、出芽酵母のオートファジー必須因子Atg8の哺乳類アナログです。LC3は細胞質で合成された後すぐにC末端を切断されLC3-Ⅰとなります。さらにE1様酵素(Atg7)、E2様酵素(Atg3)が順次作用し、りん脂質と結合しLC3-Ⅱとなります。このLC3-Ⅱがオートファゴソーム膜に結合します。このため、LC3はオートファジーのマーカーの一つとして使用されています。本製品は、LC3-Ⅰ、LC3-Ⅱのどちらも認識します。

製品情報

  • 製法:ラットLC3Bのアミノ酸残基5-18に相当する合成ペプチドにKLHを結合させウサギに免疫
  • 形状:抗血清(防腐剤、安定剤不含)
  • 特異性:ヒト、ラット、マウスのLC3Bと反応
  • 実用希釈倍率:ウエスタンブロット ・・・ 1:5,000
           免疫細胞化学 ・・・ 1:200 - 500(共焦点顕微鏡)
  • 推奨希釈バッファー:ウエスタンブロット ・・・ 1 % BSA in 20 mmol/L Tris-HCl(pH 7.5), 0.15 mol/L NaCl, 0.1 % Tween20, 0.1 % NaN3
              免疫細胞化学 ・・・ 1 % BSA in 20 mmol/L Tris-HCl(pH 7.5), 0.15 mol/L NaCl, 0.1 % NaN3

使用例

マウスMEF抽出液のウエスタンブロット

00813_img01.jpg

マウスMEFの抽出液をSDS-PAGEで分離、PVDF膜に転写後、本製品を一次抗体として用いてウエスタンブロットを行った。


一次抗体:本製品(1:5,000)、室温、1 時間
二次抗体:HRP標識抗ウサギIgG,ヤギ(1:20,000)、室温、1 時間

(データご提供:順天堂大学医学部生化学第一講座 上野隆先生)

HeLa細胞の蛍光染色

00813_img02.jpg

サンプル:パラホルムアルデヒド固定及びジギトニン処理を行ったHeLa細胞
ブロッキング液:1 % BSA及び1 % 正常ヒツジ血清を含む20 mmol/L Tris-HCl(pH 7.5), 0.15 mol/L NaCl,
        0.1 % NaN3、30 ℃、1 時間
一次抗体:本製品(1:500)、30 ℃、1 時間
二次抗体:Cy3標識抗ウサギIgG,ヒツジ゙(1:2,000)、30 ℃、1 時間

(データご提供:順天堂大学大学院医学研究科研究基盤センター 吉川美加先生)

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