G-Rex シリーズ
Wilson Wolf社の「G-Rexシリーズ」は非接着性細胞 (T細胞、CHO、SF9 など) の培養に適しており、ポンプやミキサー、振動も不要な培養容器です。容器底面のガス透過性膜と豊富な培地量により、高密度な培養が可能です。また、大量の培地を貯める事により培地交換回数が少なくて済み、細胞増殖も速くなります。
特長
労力・コスト・場所を削減
- 撹拌、機器不要 ⇒ インキュベーターに入れるだけ、新規の設備投資不要
- 培地交換の頻度を低減 ⇒ 例. 交換不要/10日間培養、2回/12日間培養
- 培地が大量に入り、ムダな空間が少ない ⇒ インキュベーター内の場所を取らない
高収量
- 底面からガスが安定供給 ⇒ 高密度な培養が可能
- 大量の培地が入る ⇒ 培地交換の頻度を低減 ⇒ 細胞増殖が速く短期間で回収

ラインアップ
フラスコ
| 底面積 | 【Mシリーズ】 | 【M-CSシリーズ】 | 【TFシリーズ】 | |
| 10 cm2 | ![]() |
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|
| 50 cm2 | ![]() |
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| 100 cm2 | ![]() |
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| 500 cm2 | ![]() |
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マルチウェルプレート


GatheRex
閉鎖系容器からの細胞の自動濃縮および回収用ポンプ
培地の約90%を自動的に除去し、細胞回収を約5分で完了可能です。
(操作方法 https://www.wilsonwolf.com/closed-system-video/)
価格につきましては別途お問い合わせください。
フラスコ製品
| コードNo. | メーカーコード | 品名 | 容量 | 培地量 | ガス交換膜 面積 |
細胞増殖能 (x106個) | 培養日数/培地交換 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| - | 80055 | G-Rex® 5 | 3個 | 50 mL | 5 cm2 | 2.5 → 100~200 |
約10日/不要 |
| 554-41431 | RU80055 | G-Rex® 5, RUO | 3個 | ||||
| 557-21923 | 80040S | G-Rex® 10 | 12個 | 40 mL | 10 cm2 | 5 → 200~400 |
約12日/2回 |
| - | 80110 | G-Rex® 10M | 3個 | 100 mL | 約10日/不要 | ||
| 557-30193 | 80110S | G-Rex® 10M, RUO | 3個 | ||||
| - | 80110-CS | G-Rex® 10M-CS | 3個 | ||||
| 553-34953 | 80110S-CS | G-Rex® 10M-CS, RUO | 3個 | ||||
| - | RU80550 | G-Rex® 50M, RUO | 3個 | 500 mL | 50 cm2 | 25 → 1,000~2,000 |
約10日/不要 |
| - | RU80550-CS | G-Rex® 50M-CS, RUO | 3個 | ||||
| - | RU80550-TF | G-Rex® 50M-TF, RUO | 2個 | ||||
| 552-36721 | 80500 | G-Rex® 100 | 3個 | 450 mL | 100 cm2 | 50 → 2,000~4,000 |
約12日/2回 |
| 551-34753 | 81100 | G-Rex® 100M | 3個 | 1,000 mL | 約10日/不要 | ||
| 551-41441 | RU81100 | G-Rex® 100M, RUO | 3個 | ||||
| 559-33693 | 81100-CS | G-Rex® 100M-CS | 3個 | ||||
| 558-41451 | RU81100-CS | G-Rex® 100MーCS, RUO | 3個 | ||||
| 553-41401 | G285500 | G-Rex® 500M | 2個 | 5,000 mL | 500 cm2 | 250 → 10,000~20,000 |
約10日/不要 |
| 557-41421 | G285500-RU | G-Rex® 500M, RUO | 2個 | ||||
| 550-41411 | G285500-CS | G-Rex® 500M-CS | 2個 | ||||
| 555-41461 | RUO5500-CS | G-Rex® 500M-CS, RUO | 2個 | ||||
| - | G285500-TF | G-Rex® 500M-TF | 2個 | ||||
| - | RU85500-TF | G-Rex® 500M-TF, RUO | 2個 |
マルチウェルプレート製品
| コードNo. | メーカーコード | 品名 | 容量 | 培地量 | ガス交換膜 面積 |
細胞増殖能 (x106個) | 培養日数/培地交換 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 554-30201 | 80192M | G-Rex® 24Well Plate | 1個 | 8 mL | 2 cm2 | 1 → 40~80 | 約12日/2回 |
| 551-30211 | 80240M | G-Rex® 6Well Plate | 1個 | 40 mL | 10 cm2 | 5 →200~400 | 約12日/2回 |
| 559-36731 | 80660M | G-Rex® 6M Well Plate | 1個 | 100 mL | 約10日/不要 | ||
| - | 80120M | G-Rex® 6M-2cm2Well Plate | 1個 | 20 mL | 2 cm2 | 1 → 60~80 | 約10日/不要 |
| - | 80300M | G-Rex® 6M-5cm2Well Plate | 1個 | 50 mL | 5 cm2 | 2.5→ 150~200 | 約10日/不要 |
構造と使用法

Q&A
培養の途中で細胞数を確認するにはどうすればよいですか?
- 培地の大半(~75%、最大90%)を抜き、G-Rex容器を回して細胞を懸濁してから細胞数を測定してください。
- 培地中のグルコース/乳酸の濃度を測定してください。
キャップを締めるべきですか?
いいえ、ガスの移動はG-Rex容器の底部(ガス透過膜)通じて行われるため、キャップを緩めたままにする必要はありません。
通常の培養容器とは異なる注意点はありますか?
- フラスコと異なり、培地の色はすぐには変化しないため、目視だけではpHを判定できません。
プロトコルに従って検討することでpHが常に許容範囲内にあることが保証されます。 - ピペットの先端でG-Rex容器の底部を傷つけないようご注意ください。細胞回収時は、G-Rex容器を回して懸濁してください。
再利用や再滅菌はできますか?
いずれもできません。G-Rex容器はディスポーザブルです。
“M”シリーズ、"M-CS"シリーズの利点は何ですか?
Mシリーズ:高い細胞密度、培地使用量・労働力の削減、および培養期間の短縮です。 培地の体積と表面積の10mL/cm2比の最適化によります。
M-CSシリーズ:セミオート・閉鎖系で操作を行うことが可能です(ポンプ使用)。

GatheRex
・細胞回収用ポンプ
・メーカーコード:80000E、80000Z
価格につきましては別途お問い合わせください。
アプリケーションデータ
① G-Rex 使用時のK562細胞の細胞密度と使用培地量

-
a:培地量を変えた場合の最大細胞密度(個/cm2)
- 培養開始時は1.25 x 105個/cm2、培地の交換なし
→10 mL/cm2までは使用量と最大細胞密度は 相関関係にあった
-
b:培地交換回数を変えた場合のそれぞれの細胞密度変化(個/cm2)
- いずれも培養開始時は1.25 x 105個/cm2、培地量は10 mL/cm2
- 培地交換回数:0回[▲]、1回(5 mL/cm2 x 2, day0,12) [■] 、3回(2.5 mL/cm2 x 4, day0,6,12,18) [■]
→培地交換回数が少ないほど早く細胞密度が高くなった
② K562細胞密度の変化(G-Rex と通常プレートの比較)

初期細胞密度はいずれも1 x 106個/cm2、毎日培地全量の半分を交換した
a:従来型プレート[▲]による培養に比べ、G-Rex [■]では高密度な培養状態を保った
b:14日間培養した結果、G-Rexにより10倍以上の細胞密度となった
①, ②とも下記参考文献より抜粋:
Optimizing the production of suspension cells using the G-Rex “M” series
Authors: Pradip Bajgain, et al
Publication: Molecular Therapy - Methods & Clinical Development
Published Date: 11/1/2014
その他参考文献:
CAR-T & TCR
Go-CART: an animal-free system for the assessment of CAR T cell function
Authors: Pradip Bajgain, et al
Publication: Journal of Immunotherapy of Cancer
Published Date: 11/4/2015
CTL&VST
Manufacture of GMP-compliant functional adenovirus-specificT-cell therapy for treatment of post-transplant infectious complications
Authors: CLAIRE HORLOCK, et al
Publication: Cytotherapy
Published Date : 6/1/2016
NK, Treg, HSC & Others
Large-Scale Culture and Genetic Modification of Human Natural Killer Cells for Cellular Therapy
Authors: Natalia Lapteva, et al
Publication: Methods in Molecular Biology
Published Date : 1/1/2016
製品一覧
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フラスコ
マルチウェルプレート
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