ニッピ コラーゲン試薬

株式会社ニッピでは、世界をリードするコラーゲン研究のパイオニアとして、半世紀以上にわたりコラーゲンの研究を行ってまいりました。その技術を応用した各種コラーゲン関連製品を取り扱っております。ウシ、ブタの組織から抽出精製した各型のコラーゲン溶液を取り揃えております。酸抽出や酵素抽出の各型コラーゲンを製造販売しております。カタログにないものもご相談承ります。

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研究試薬用コラーゲン(液状)

コラーゲン分⼦種と抽出⽅法による特⻑

◆Collagen type I
I型コラーゲンは、多細胞動物の細胞外マトリックスの主成分となっている線維性コラーゲンです。人体のタンパク質の約3分の1がコラーゲンと言われていますが、そのほとんどをI型コラーゲンが占めます。I型コラーゲンは、ほとんどがα1(I)鎖とα2(I)鎖が2:1の比で構成されるヘテロな3量体分子です。 特に骨や腱、真皮、靭帯、にタンパク質の割合として豊富に存在しますが、すべての臓器に存在し、生物学的にも重要な機能をもっています。 存在する組織によって翻訳後修飾が異なることが明らかになっています。 酸抽出コラーゲンは、分子の両端にN-テロペプチド、C-テロペプチドを保持しており、より生体内のコラーゲン線維に近い再構成線維を形成しやすくなっています。

  • 酸抽出コラーゲン(ASC:Acid Soluble Collagen)
    ・ゲル強度が強く、ゲル状培養、ゲル包埋培養に最適です。
    ・0.45 µmフィルター滅菌済みです。

    ペプシン可溶化コラーゲン(PSC:Pepsin Solubilized Collagen)
    ・酵素によりテロペプチドを除去したアテロコラーゲンです。
    ・優れた細胞接着性を⽰し、コート培養に最適です。
    ・0.45 µmフィルター滅菌済みです。

◆Collagen type Ⅲ
幼若な⽪膚組織や、動脈の中膜の平滑筋細胞が豊富な組織など、弾性のある組織に多く存在する繊維性コラーゲンです。発⽣過程や創傷治癒時に発現することが知られています。

・酵素によりテロペプチドを除去したアテロコラーゲンです。
・0.45 µmフィルターろ過済みです。

Coolagen type Ⅴ
Ⅴ型コラーゲンは3種類のα鎖からなり、主として[α1(V)]2α2(V)という組成の分子種がありますが,α1(V)α2(V)α3(V)という分子種もあります。皮膚、腱、角膜、腎臓、筋肉などすべての臓器においてI型とともに存在してコラーゲン線維の太さを調節したりしています。XI型コラーゲンと非常に近い性質を持っています。受注生産になります。



  • 優れた細胞接着性
    BSAと比較して、優れた細胞接着性を示します。
  • 再構成繊維
    生理的条件にすることで、緻密な繊維を形成します。

使用例

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研究試薬用コラーゲン(粉末)

ネイティブなコラーゲン分子特有の3本鎖らせん構造を保ったまま、ニッピ独自の製法で、取り扱いやすい粉末にした製品です。
主成分は、I型コラーゲンでウシおよびブタの真皮由来コラーゲンを原料としております。
コラーゲンタンパク質濃度や溶媒など自由に選択が可能注)で、10 mg/mL程度までのコラーゲン濃度に溶液を調製可能です。
コラーゲン成型品や、ドラッグデリバリーシステムの研究、三次元細胞培養のゲルにもご使用いただけます。
ペプシン可溶化製品に加えて、分子末端の非コラーゲン性領域テロペプチドも保持している酸抽出可溶化製品もあります。

特許取得 日本 特許第5845181号、特許第6055888号
その他10か国取得済み
注)濃度、溶液ともコラーゲンの性質に由来した制限があります。

特長

  • 凍結乾燥、スプレードライ品に比べ、表面積が大きく溶けやすい (メーカー比)
  • 濃度の調整が容易
  • さまざまな溶媒の選択が可能
  • ネイティブな構造(三重らせん)を保っている

用途

  • 細胞培養における2次元、3次元培養の基材
  • コラーゲン成形品の作製
  • DDS(ドラッグデリバリーシステム)の研究

※本製品は無菌ではありません。

溶解方法

  • 適当な溶媒、例えば5 mM 酢酸、あるいは、1 mM 塩酸に溶解します。
    (⾼濃度にする場合は、あらかじめ⽔に分散してから、溶媒を添加します。)

※ 濃度は、任意に選べますが、5 mg/mL以上の濃度では、粘度が⾼く、操作しづらくなります。
※ 10 mg/mL程度までは、溶解可能です。

架橋コラーゲンシート

コラーゲンは生体内では、分子同士が会合した高密度な線維を形成しています。本品は、独自の技術を用いて、コラーゲンを生体内と同等の線維構造を保持したまま、高密度に圧縮したシートです。

シート上での細胞培養が可能で、培養後も強度を保ち容易に破れることはありません。細胞培養用機材や細胞移植のキャリアとしてご使用ください。

特許取得 日本 特許第6100702号

無償サンプルのご対応も行っております。

  • 特長

    • 高度に精製したコラーゲン (純度95%以上) が原料
    • 生体と同等の線維構造を保持
    • 凍結乾燥品と比較して高強度
    • EOG滅菌済み

    概要

    原料:ブタ真皮由来ペプシン可溶化コラーゲン
    サイズ:直径1.2 cm,厚み 約0.2 mm

※本製品は光透過性が低いため、細胞を観察する際は、蛍光染色法での観察が必要です。
※本製品は研究用です。研究用以外にはご使用できません。

製品一覧

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研究試薬用コラーゲン(液体)

研究試薬用コラーゲン(粉末)

架橋コラーゲンシート

関連製品一覧

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低エンドトキシンゼラチン

リコンビナントコラゲナーゼ

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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