【総説】新しい抗体希釈・反応用溶液AbScale-Gを用いた3次元免疫染色
本記事は、和光純薬時報 Vol.93 No.2(2025年4月号)において、国立研究開発法人理化学研究所・脳神経科学研究センター・細胞機能探索技術研究チーム 濱 裕様、宮脇 敦史様に執筆いただいたものです。
この度、筆者らは3次元免疫染色技術であるAbScale法(Hama et al., 2015)における抗体希釈・染色用溶液の改良を行い、新たにAbScale-G液を開発した。これにより抗体の固定組織内部への浸透性を向上させることが可能になった。本稿ではその特徴を概説し、蛍光ラベルされた抗体を用いた免疫染色(以下、単に免疫染色と表現する)の例を紹介する。