テトラヒドロほう酸ナトリウム, 粒状
Sodium Tetrahydroborate, Granules
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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25g
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20以上 |
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500g
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ドキュメント
概要
最もよく使われる還元剤の一つ。湿気に安定で空気中でも取り扱え、工業的利用にも適している。溶解性の問題から、メタノール・エタノールを溶媒として用いるのが常である。
特にケトン・アルデヒドをアルコールに還元する場合の First Choice として用いられる。反応は通常大変早く、簡便に行える。
通常エステル、アミド、カルボン酸・ニトリルは還元できないが、エステルのカルボニルα位にヘテロ原子が置換している場合には、例外的にエステルを還元することが出来る(おそらく配向基としての近接位担持効果のため)。
α,β不飽和カルボニル化合物に対しては、1,4-還元が優先するが、セリウム塩の添加により 1,2-還元を優先させることが出来る(Luche 還元)。
反応例
BF3 存在下で反応を行うと、カルボン酸をアルコールにまで還元することが可能 1)。
ヨウ素存在下にて、系中で BH3-THF 錯体を生成させることができる。このためカルボン酸をアルコールに還元することができる 2)。
参考文献
- Quallich, G. J., Makowski, T. W., Sanders, A. F., Urban, F. J. and Vazquez, E. : J. Org .Chem., 63, 4116 (1998).
- McKennon, M. J., Meyers, A. I., Drauz, K. and Schwarm, M. : J. Org. Chem., 58, 3568 (1993).
基本文献
- Schlesinger, H. I. et al. : J. Am. Chem. Soc., 75, 186 (1953).
- Dalla, V., Catteau, J. P. and Pale, P. : Tetrahedron Lett., 40, 5193 (1999).
本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
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概要・使用例
概要 | 有機合成試薬(還元剤)。ナトリウムボロハイドライド、SBH等とも呼ばれ、錯金属水素化物の一つ。他に水素化リチウムアルミニウムがあるが、それよりも危険性が少なく水溶液で使用できる。還元剤、有機合成原料、重金属の回収剤として用いられる。粉末品に比べ、粉立ちが無い、流動性が良い、固化の心配がないといった特長があるため、取り扱いが容易で、しかも安全である。 |
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用途 | 還元剤、有機合成原料、重金属の回収剤。 |
使用上の注意 | アルゴン封入 吸湿性あり |
物性情報
外観 | 白色~ほとんど白色, 粒状 |
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溶解性 | 水に易溶 (55g/100ml, 25℃), エタノールに可溶, エーテルに不溶。 エタノールにやや溶けやすく、水に徐々に分解する。「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。 |
pH情報 | 水溶液は塩基性,水溶液に酸を加えると水素ガスが発生する。 |
融点 | >300℃ |
比重 | 0.998 |
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本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 水素化ほう素ナトリウム、粒状
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