アニリンブルー液
Aniline Blue Solution
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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500mL
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20以上 |
ドキュメント
マッソントリクローム染色
マッソントリクローム染色は、膠原線維の染め分けを目的とした染色法で、鉄ヘマトキシリンで核を黒く、ポンソーSX、酸フクシン、アゾフロキシンで細胞質を赤く、アニリンブルーで膠原線維を青く染め分けるため、トリクローム(3色染色)と呼ばれています。
染色結果
- 核 : 紫黒色~紫赤色
- 膠原線維、糸球体基底膜、細網線維 : 鮮青色
- 粘液 : 青色
- 線維素 : 赤~赤橙色
- 好塩基球 : 青色
- 好酸球 : 赤色
- 細胞質 : 淡赤色~紫赤色
- 赤血球 : 橙黄色~橙赤色
*1:長時間いれるとアニリン青の染まりがやや悪くなる。臓器、切片の厚さにより変化するので時間を調整する。
*2:長めに染めて0.5~1%の塩酸アルコールで分別する方がよい。できれば1液、2液とも使用時作製がよい。
2倍カラッチのヘマトキシリンで代用してもよいが、鉄ヘマトキシリンより染色に時間を要する。
*3:第1媒染が効果的であるほど鉄ヘマトキシリンが赤色調となる。黒色を保つため第2媒染を用いているが、長すぎるとアニリン青の染色性が悪くなりやすい。1分を超えないこと。
*4:ここのオレンジGを省略し、アニリン青をアザン染色のアニリン青・オレンジG混合液に代えても、ほぼ同様の染色性を示す。
この場合は原液を使用する方がよい。(0.8% オレンジG溶液でも問題ない。)
*5:アニリン青は臓器、症例、切片の厚さにより染色時間が異なるため、鏡検しながら調節する。染まりが不十分であれば、再度アニリン青へ入れる。
*6:1% 酢酸水は長く入れるとアニリン青が落ちる。2槽用意し、1つ目で洗い2つ目で止める。青と赤のバランスがよいのがポイントである。
*7:1枚ずつ丁寧に分別する。手順はアザン染色参照のこと。イソプロピルアルコールがよい。過染ぎみの場合は、ややアニリン青が落ちやすい純エタノールを用いる。
概要・使用例
概要 | 結合組織染色の1つマッソン・トリクローム染色に使用する染色液。 *マッソントリクローム染色とは、膠原線維の染め分けを目的とする染色法。鉄ヘマトキシリンで核を黒く、ポンソーキシリジン酸フクシンアゾフロキシンで細胞質を赤く、アニリンブルーで膠原線維を青く染める。 WAKO BIO WINDOW 別冊 病理研究用試薬p26(1999)。 【組 成】 ・酸性フクシン 5g ・蒸留水 500ml (Wako BioWindow JUN.2012/No.117, p20) |
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用途 | 顕微鏡標本(結合組織)染色用。 |
物性情報
外観 | 青色の液体 |
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溶解性 | 水及びエタノールと任意の割合で混和する。「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。 |
pH情報 | 弱酸性 |
組成 | アニリンブルー 0.4g, 酢酸 8ml, 水 100ml。 |
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