病理診断技術と分⼦⽣物学的解析を融合したユーロフィンジェネティックラボならではの「分⼦病理解析サービス」をご提供し、お客様の課題を解決します。
蛍光多重免疫染色受託サービス
ユーロフィンジェネティックラボの蛍光多重免疫染色は、染色・撮影・解析までのトータルソリューションサービスです。
国内唯一の ” 完結型受託サービス ” を開始しました。
蛍光多重免疫染色でできること
蛍光多重免疫染色:腫瘍微小環境(TME)を確認できる方法
免疫染色は酵素標識抗体を用いる方法 (例. ペルオキシダーゼ標識抗体とDAB)と蛍光標識抗体を用いる方法がありますが、酵素標識法は、蛍光標識法と比較して非特異反応も多く、多重染色に向かないといったデメリットがあります。
そのため、がんの微小環境を詳細に可視化する方法(イメージングする方法)として、蛍光多重免疫染色のニーズが高まっています。
蛍光多重免疫染色は、1枚のスライドで同時に多数のマーカーを視覚化でき、各々の発現量もわかるため大変便利です。
蛍光免疫を繰り返す手法(抗原賦活化・染色・ブロッキング)ですが、各抗体の濃度調整・時間など手間や時間がかかり、染色後は、撮影・解析などの工程も必要になります。弊社では、染色・撮影・解析までの全工程をご提供します。
組織の位置情報を保持しながら解析する方法として、空間トランスクリプトーム解析もあります。
空間オミクスでスクリーニング(RNA)し、絞り込んだターゲット(タンパク質)で蛍光多重免疫染色を行い、その後画像解析まで行うサービスもご提供しています。
ユーロフィンジェネティックラボでは、がん微小環境の形成構築の理解の一助になるべく、蛍光多重免疫染色・撮影・解析のサービスをご提供します。
ADCの効果・副作用の確認
がん細胞及び腫瘍微小環境(TME)において、ADCの標的蛋白がどこにどの程度発現しているか、その効果や副作用はどうなっているか等、関連するバイオマーカーを同定することを目的に、蛍光多重免疫染色を活用することができます。
ユーロフィンジェネティックラボではお客様ご指定の抗体でも解析は可能ですが、肺がんパネルとして2つのセットもご用意しています。
サービスの流れ
STEP 1 染色
組織切片の蛍光多重免疫染色(明視野事前条件検討含む):手間と時間のかかる新規抗体の条件検討を含めた染色サービスを提供します。
- Akoya Biosciences 社の Opal 多重免疫染色システムや、Cell Signaling Technology (CST) の試薬を用いて最大 8 種類のターゲットの多重染色(今後他社システムでの染色も導入予定)
- 明視野単染色の条件検討から蛍光多重染色の最適プロトコルの構築が可能
STEP 2 撮影
PhenoImagerでの撮影:蛍光スペクトルを分離できるため、近い波長同士の染色でも識別が可能です。
- Whole slide image の撮影が可能
- 同一切片で最大 7 種類のターゲットを蛍光検出可能なため、組織内での異なるターゲットの局在を確認できる
- 微視的な細胞間の相互作用から、巨視的な組織構造の解析までスケーラブルな研究デザインに柔軟に対応
STEP 3 解析
HALOを用いた画像解析:客観性と再現性に優れた画像解析データを提供します。
- 対象領域中の染色強度、面積、陽性細胞数などの算出が可能
- 学習機能により免疫染色の解析対象領域中の不要な領域(間質など)を除外
本サービスの有用性
- 炎症領域の面積算出
- 定量解析
- がん組織における局在性の診断マーカー
- 毒性試験
- 陽性率のスコアリング
- 免疫活性と抑制に関するリガンドと関連レセプターの確認
- 腫瘍・間質・湿潤の細胞型の確認
- 各細胞のカウントおよび空間解析
ご提供いただきたい情報
- 生物種
- サンプル性状(ホルマリン固定組織、FFPEブロック、未染標本など)
- サンプル数
- ターゲット抗体名
- 一次抗体のご提供有無
- 一次抗体のご指定有無
- バーチャル顕微鏡撮影または蛍光顕微鏡撮影の要否
- 病理評価、画像解析をご希望の場合:参考文献や条件詳細をご教示ください
詳細は、下記ユーロフィンジェネティックラボのHPをご参照ください。
免疫染色/IHC(染色・評価・解析)
がん・炎症領域等の病態研究に必須な免疫染色に分野で必須な免疫染色の課題解決をご提供します。
非臨床・臨床など、段階問わず免疫染色試験系の確立及び本試験まで実施します。
染色標本の画像撮影や病理医評価、画像解析も承っております。
実績
- 自動免疫染色装置が3種類あり、様々な移管試験並びに条件変更に対応できます
- 信頼性基準の試験等を含め数多くの実績がございます(非臨床試験および、臨床試験で使用可能な評価法を確立できます)
- 非臨床および治験/臨床研究における組織サンプルを用いて、薬効バイオマーカー、層別化マーカーを探索できます
- 既知のバイオマーカー以外も探索します
- がん創薬研究に必要とされる多岐にわたる検査に関して、豊富な研究実績・最新鋭の検査機器をフル活用してサポートします
技術
- 免疫染色における一連の工程(標本作製・染色・病理医評価・画像解析)をお引き受けできます
- 染色条件が確立されていない抗体も、条件検討・本試験など全てお引き受け可能です
- 免疫染色(単染色)の他にも多重免疫染色などを実施し、マーカーの探索研究をサポートできます
- 組織画像については、病理専門医による評価サービスをご提供します
- 最新鋭の画像解析ソフトによる目的部位の解析が可能です
このような課題をお持ちのお客様がジェネティックラボでの解析を希望されています
課題① 測定系の構築
- 論文内容に記載されている機械や試薬を持っていない
- 実績がなく時間や人手が足りない
課題② 病理技術
- 希少な臨床検体の扱いに慣れていない
- 再現性の高い標本作製・染色ができない
- 免疫染色における抗体の濃度調整や賦活化条件が難しく面倒
課題③ データ取得
- 薬効バイオマーカー探索等の解析を行うにあたり、染色結果(病理画像)を正しく解釈できない
- 画像解析を行いたいが、システムやソフトを持っていない
課題④ コスト削減
- 機器を設置する場所や時間もなく、人手も足りない
- 条件検討・本試験・その他病理関連に多い手作業など、人件費がかかる
サービスの特長
- 抗体検索、検出条件設定のための検討試験から実施可能です。
- 発色・蛍光の検出系、単染色・多重染色など幅広く対応可能です。
- 常勤病理医による評価や画像解析まで実施可能です。
このようなお客様へお勧めします
- ターゲットタンパク質の、組織・細胞レベルでの局在確認に
- キット化されていない市販抗体、自家製抗体の染色プロトコルの確立に
- 多重染色のご計画に
サービスの基本仕様
- 未染標本作製
- HE染色
- 免疫染色条件検討
- 免疫染色
- 画像撮影 ※画像取得システム
- 発色:病理標本デジタル表示ソフトウェアAperio(ライカマイクロシステムズ)
- 蛍光:組織切片イメージングシステムPhenolmager HT(アコヤバイオサイエンス)
- 共焦点定量イメージサイトメーターCQ1(横河電気)
- 画像取得および病理評価/画像解析はオプションサービスとなります。
受け入れサンプル
- ホルマリン固定組織
- FFPEブロック
- OCT包埋凍結組織
- 未染標本
- 上記基準に満たない場合、その他サンプル性状の場合はお問い合わせください。
基本納品物
- 試験報告書
- 染色標本
- 画像データ(データディスク)
納期
抗体調達:10~20営業日程度
条件検討:20営業日程度
染色:20営業日程度
詳細は、下記ユーロフィンジェネティックラボのHPごご参照ください。
HE染色・特殊染色
HE染色
HE染色(ヘマトキシリン・エオシン染色)は病理診断のために作製される標本の基本的な染色です。
ヘマトキシリンで細胞核や軟骨、石灰化物、細菌を藍青色に染め、細胞質、結合組織、筋組織、赤血球をエオシンで種々の彩度の紅色に染め分け、組織の各構築の観察を容易にし、病理診断をするのが目的です。
詳細は、下記ユーロフィンジェネティックラボのHPごご参照ください。
CBA、TMA作製
φ1.5mmまたは2.0mmの条件でお持ちのパラフィンブロックから組織アレイ(TMA)、セルブロックアレイ(CBA)を作製いたします。
サービスの特長
- 1ブロックあたり最大96コアまでのデザインが可能です
- 2mm以上の高さがある組織、細胞からのアレイ化が可能です
このようなお客様へお勧めします
- スライド間のばらつきなく、同一条件で染色評価をしたい
- 様々な組織型の症例や、多臓器での発現分布をスクリーニングしたい
- 免疫染色やISH/FISHの検出条件の構築に
- コントロールスライド用途に
サービスの基本仕様
- CBA,TMA作製
- HE染色
- 画像撮影
- 品質確認
受け入れサンプル
- パラフィンブロック
- セルブロック
- TMA作製の場合のコアの抜き出し領域は、お客様にご指定いただきます。面だしブロックまたはHE染色標本にコアの抜き出し領域をマークし、アレイ配置表と共にお送りください。
- ユーロフィンジェネティックラボの病理医の判定・抜き出し領域選定をご希望の場合はオプションで承ります
基本納品物
- 試験報告書
- TMAまたはCBA
納期
4週間~
詳細は、下記ユーロフィンジェネティックラボのHPごご参照ください。
病理医による各種評価
認定病理医による信頼できる病理評価をご提案致します。
サービスの特長
免疫染色や特殊染色などの結果に加えて、常勤の経験豊かな病理専門医による評価を行うことによって、病変部におけるより詳細な標的タンパク質の発現の解析などが可能です。
このようなお客様へお勧めします
- 外部認証を取得した信頼のおける施設に外注したい
- 常勤の認定病理医がいる施設での評価を希望している
受け入れサンプル
- ホルマリン固定組織、細胞
- FFPEブロック
- 未染標本
- 染色標本
- 上記基準に満たない場合、その他サンプル性状の場合はお問い合わせください
基本納品物
- 試験報告書
納期
ご依頼内容等により異なりますので、事前にお問い合わせください。
詳細は、下記ユーロフィンジェネティックラボのHPごご参照ください。
その他サービス
- 蛍光in situ ハイブリダイゼーションDNA-FISH(DNA-FISH、RNA-FISH)
- がんパネル前処理
- CDx
- 画像解析
- クリニカルシーケンス
- 上記以外の内容については、お問合せください。
詳細は、下記ユーロフィンジェネティックラボのHPごご参照ください。
お見積り・ご注文について
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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