代謝安定性試験
肝細胞、細胞分画(ミクロソーム、S9)、組織ホモジネート、血液などを用いて、被験物質の代謝安定性を評価します。
市販されていない発現系を用いた評価をご希望の場合、発現系の作製サービスも提供しております。
納品物・納期
基本納品物
報告書(組織評価を含む)、標本、写真
納期
2週間
CYP阻害試験 -直接阻害評価- (信頼性基準可)
薬物、あるいは健康食品やその有効成分の併用薬物に対する薬物相互作用を予測するために、ヒト肝ミクロソームを用いて、チトクロームP450(CYP)に対する阻害作用を評価します。
医薬品開発における薬物相互作用に関する日米欧のガイドラインに従った対応が可能です。
対象分子種:CYP1A2, CYP2B6, CYP2C8, CYP2C9, CYP2C19, CYP2D6, CYP3A
分子種 | マーカー反応 | Km (μM) |
代表的な阻害剤でのデータ | ||
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阻害剤 | IC50 (μM) |
Ki (μM) |
|||
CYP1A2 | Phenacetin O-deethylation | 44.7 | Furafylline | 10.8 | 0.439 |
CYP2B6 | Bupropion hydroxylation | 130 | Thiotepa | 33.2 | 15.9 |
CYP2C8 | Paclitaxel 6α-hydroxylation | 8.80 | Quercetin | 3.02 | 1.28 |
CYP2C9 | Diclofenac 4'-hydroxylation | 6.58 | Sulfaphenazole | 0.306 | 0.209 |
CYP2C19 | S-Mephenytoin 4'-hydroxylation | 38.5 | Ticlopidine | 0.989 | 0.423 |
CYP2D6 | Bufuralol 1'-hydroxylation | 6.58 | Quinidine | 0.126 | 0.0165 |
CYP3A | Midazolam 1'-hydroxylation | 2.55 | Ketoconazole | 0.0230 | 0.0379 |
CYP3A | Testosterone 6β-hydroxylation | 88.4 | Ketoconazole | 0.0296 | 0.199 |
実験方法
CYPで代謝される基質と被験物質(阻害剤)をヒト肝ミクロソーム中でインキュベーションし、生成する代謝物量をLC/MS/MS法で定量し、直接阻害作用を評価します。
納品物・納期
基本納品物
報告書
納期
探索試験の場合
・阻害率算出(1濃度):2週間/7分子種
・IC50算出:3週間/7分子種
・Ki算出:1週間/1分子種
信頼性基準の場合
・IC50算出:3ヶ月/7分子種
・Ki算出:要問合わせ
CYP阻害試験 -時間依存的阻害評価- (信頼性基準可)
薬物、あるいは健康食品やその有効成分の併用薬物に対する併用薬物による薬物相互作用を予測するために、ヒト肝ミクロソームを用いて、チトクロームP450(CYP)に対する時間依存的阻害(Time Dependent Inhibition, TDI)作用を評価します。
医薬品開発における薬物相互作用に関する日米欧のガイドラインに従った対応が可能です。
対象分子種:CYP1A2, CYP2B6, CYP2C8, CYP2C9, CYP2C19, CYP2D6, CYP3A
分子種 | マーカー反応 | 代表的な阻害剤のIC50(μM) | ||
---|---|---|---|---|
阻害剤 | NADPH(+) | NADPH(-) | ||
CYP1A2 | Phenacetin O-deethylation | Furafylline | 1.42 | >30.0 |
CYP2B6 | Bupropion hydroxylation | Thiotepa | 4.46 | >400 |
CYP2C8 | Amodiaquine N-deethylation | Gemfibrozil glucuronide | 3.80 | >80.0 |
CYP2C9 | Diclofenac 4'-hydroxylation | Thienilic acid | 1.12 | >10.0 |
CYP2C19 | S-Mephenytoin 4'-hydroxylation | Ticlopidine | 4.21 | 13.9 |
CYP2D6 | Bufuralol 1'-hydroxylation | Paroxetine | 0.765 | 28.4 |
CYP3A | Midazolam 1'-hydroxylation | Troleandomycin | 0.709 | >10.0 |
CYP3A | Testosterone 6β-hydroxylation | Troleandomycin | 0.553 | >10.0 |
実験方法
補酵素NADPHの存在/非存在下で被験物質(阻害剤)をヒト肝ミクロソーム中で1次インキュベーション後、、CYPで代謝される基質を添加し2次インキュベーションします。生成する代謝物量をLC/MS/MS法で定量し、1次インキュベーション時のNADPHの有無の差で時間依存的阻害作用を評価します。
納品物・納期
基本納品物
報告書
納期
探索試験の場合
・IC50算出:3週間/7分子種
・KI・Kinact算出:1週間/1分子種
信頼性基準の場合
・IC50算出:3ヶ月/7分子種
・KI・Kinact算出:要問合わせ
CYP誘導試験 (信頼性基準可)
薬物、あるいは健康食品やその有効成分の併用薬物に対する薬物相互作用を予測するために、ヒト凍結肝細胞を用いて、チトクロームP450(CYP)に対する誘導作用を評価します。mRNA発現量での評価の他、酵素活性での評価やDNAチップ3D-Gene®を用いた遺伝子発現解析も可能です。
医薬品開発における薬物相互作用に関する日米欧のガイドラインに従った対応が可能です。
対象分子種 : CYP1A2, CYP2B6, CYP3A
実験方法
被験物質(誘導剤)をヒト凍結肝細胞に暴露し、mRNA発現量を定量PCRで解析し、誘導作用を評価します。
納品物・納期
基本納品物
報告書
納期
探索試験の場合
・3週間/3分子種
信頼性基準の場合
・3ヶ月/3分子種
CYP分子種同定試験
CYP発現系を用いて被験物質を代謝させ、未変化体の減少もしくは代謝物の生成をLC-MS/MSを用いてモニターし、被験物質の代謝に関与するチトクロームP450(CYP)の分子種を同定します。抗体法や相関法での評価についてはお問い合わせ下さい。なお、放射性標識体を用いた試験には対応しておりません。
発現系や抗体が市販されていない分子種の評価をご希望の場合、発現系や抗体の作製サービスも提供しております。
実験方法
実験例 | |
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方法 | Propranololを7種類のヒトCYP発現系とインキュベーションし、未変化体および代謝物をLC-MS/MSでモニターした。代謝物のモニターにはpredicted MRM法を用いた。 |
結果 | Propranololの代謝にはCYP1A2、CYP2C19およびCYP2D6が関与した。Predicted MRMデータから、水酸化体2種類および脱イソプロピル体と推定される代謝物が検出され、水酸化体は主にCYP2D6発現系で生成した。 |
納品物・納期
基本納品物
報告書
納期
2週間
代謝物解析
肝細胞や細胞分画(ミクロソーム、S9)を用いて被験物質を代謝させ、LC-MS/MSを用いたpredicted MRM法およびニュートラルロススキャン法により生成する代謝物を検索します。
代謝物の構造解析をご希望の場合、協力機関(株式会社東レリサーチセンター)をご紹介します。
使用機器 : SCIEX QTRAP®6500 システム(Sciex)
納品物・納期
基本納品物
報告書
納期
要問い合わせ
血液透析除去性試験 (信頼性基準可)
小型化した血液透析器を用いたin vitro透析システムを用いて、被験物質の透析除去性を評価します。本システムで得られたデータを数理モデル解析し、臨床透析条件での血漿透析クリアランスを予測します。
医薬品の承認申請資料の根拠試験としての採用実績があります。
納品物・納期
基本納品物
報告書
納期
要問い合わせ
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