りん酸化タンパク質の網羅的解析
特長
- りん酸化タンパク質と非りん酸化タンパク質を分離
- 濃縮することで、発現量の低いりん酸化タンパク質も分析可能
- 濃縮後は二次元電気泳動、ミニゲルSDS-PAGEのいずれにも対応
解析例
LIF(Leukemia inhibitory factor)の添加によって、多能性を維持した状態での培養ができます。この機構にはJAK-STAT3シグナル伝達系の活性化が重要であることがわかっていますが、それ以外のシグナル系も重要であると考えられています。
そこで、LIFを添加することでES細胞内のりん酸化タンパク質がどの様に変動するか、りん酸化タンパク質に親和性のあるカラムと二次元電気泳動・質量分析計を用いて、網羅的に解析しました。
- カラムを使った濃縮によって全タンパク質の約10%が、りん酸化タンパク質フラクションとして回収されました。
- 取得されたりん酸化タンパク質を二次元電気泳動によって分離したところ、LIFの有無によって変化するタンパク質スポットを多数検出することができました。
- 本研究は広島大学大学院 理学研究科 発生生物学研究室との共同で行われました。
りん酸化タンパク質染色による比較解析
サービス概要
りん酸化タンパク質を特異的に検出するりん酸化タンパク質蛍光染色法を用いて1 枚のゲルをりん酸化タンパク質染色・SYPRO® Ruby 染色と順次染色し,両泳動像のパターンを比較解析します。
解析例
りん酸化サイト同定
サービス概要
高感度質量分析計 ultraflex TOF/TOF (Bruker Daltonics社製)を用いて、りん酸化サイトを同定します。
特長
- りん酸化タンパク質を数種のタンパク質分解酵素(Trypsin、Asp-N、Glu-C等)で切断することにより、検出ペプチドのカバー率を高める
- りん酸化ペプチドを多段階精製することにより、濃縮
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