THPを保護基としたFmoc-アミノ酸

渡辺化学工業株式会社

側鎖に対してTHPを保護基としたFmoc-アミノ酸です。
選択的にTHP保護基のみを脱保護し、空いた水酸基を化学修飾することができます。
脱保護時にTFAを使用しなくても良いので、セリン/スレオニンの水酸基のトリフルオロアセチル化の副反応を防ぐことができます。
また、脱保護条件が強酸性ではないので、ペプチドの加水分解やN→O-アシルシフトを抑制することができます。

THPを保護基としたFmoc-アミノ酸製品

メーカーコード L01372
品名 Fmoc-Thr(THP)-OH
CAS RN 918531-00-7
メーカーコード L01370
品名 Fmoc-MeThr(THP)-OH
CAS RN N/A
メーカーコード L01378
品名 Fmoc-Ser(THP)-OH
CAS RN 2254698-75-2
メーカーコード L01368
品名 Fmoc-MeSer(THP)-OH
CAS RN 2254698-78-5
メーカーコード L01380
品名 Fmoc-Hyp(THP)-OH
CAS RN 625119-82-6
メーカーコード L01394
品名 Fmoc-cis-Hyp(THP)-OH
CAS RN 2642726-22-3

特長

  • TFAを用いずに脱保護することが可能
    →t-Bu系の保護基を残したまま脱保護することが可能
    →N-メチルアミノ酸が連続するような環状ペプチドの加水分解の抑制が可能
  • テトラメチルアンモニウム硫酸水素塩を添加したHFIP/TIPS/DCEにより脱保護することが可能

反応例

Reference

Kenichi Nomura et al., Broadly Applicable and Comprehensive Synthetic Method for N-Alkyl-Rich Drug-like Cyclic Peptides J. Med. Chem. 2022, 65, 19, 13401-13412

製品一覧

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