無細胞くん
「無細胞くん」は理化学研究所の高度な無細胞タンパク質合成技術を大陽日酸にてキット化した製品です。
無細胞タンパク質合成
無細胞タンパク質合成は、細胞抽出液にアミノ酸、目的タンパク質の遺伝子、エネルギー液を加え試験管内でタンパク質を合成する技術です。国立研究開発法人 理化学研究所の高度な無細胞タンパク質合成技術をキット化致しました。大腸菌抽出液を用いており、高い同位体標識効率で迅速・簡単に大量合成できます。
- 外部から様々な因子を加えることが容易
- 反応条件の変更、最適化が容易
- 細胞毒性のあるタンパク質を発現可能
- クローニング不要
- PCR 産物をタンパク質合成に直接使用)
- 多検体の発現に適する
- 自動化が容易
- タンパク質への標識導入が容易
「無細胞くん」製品の特長
- 迅速・簡便なタンパク質合成
テンプレートDNAを加えて、インキュベートしていただくだけで、タンパク質を1-16時間で合成できます。 PCRで調製した直鎖状DNAもご使用いただけます。 - 多様なタンパク質合成
膜タンパク質、細胞内タンパク質、分泌系タンパク質の合成にご使用いただけます。 - 高いタンパク質合成量
(実施例) GFP
4~5 mg/mL (無細胞くん N 100、N1000 : キット付属の専用透析デバイスで反応)
350 μg/mL (無細胞くん N Mini : 市販のチューブで反応)
無細胞くん製品ラインアップ
非標識体専用
アミノ酸プレミクス・簡単操作・安価
N mini
N mini SS
μg/反応
~20 反応/kit
バッチ法
N 100
N 100 SS
サブmg/反応
8 反応/kit
透析法
最初の検討におすすめ
N 1000
N 1000 SS
mg/反応
1 反応/kit
透析法
標識体/非標識体兼用
アミノ酸別添・より詳細な条件設定可能
サブμg/反応
6 反応/kit
透析法
mg/反応
1 反応/kit
透析法
バッチ法 | 透析法 |
---|---|
N mini | Start, SI, SI SS, N100, N100 SS, N1000, N1000 SS |
透析により基質供給、老廃物除去により 反応時間を延長 |
無細胞タンパク質合成をお気軽にお試しいただけます。細胞内タンパク質、分泌系タンパク質、膜タンパク質の合成にご使用いただけます。反応液には非標識アミノ酸をはじめ、必要な成分がすべて含まれておりますので、テンプレートDNAを添加して1-16時間インキュベートするだけで、簡単にタンパク質を合成できます。
製品番号 | 製品名 | 対象 タンパク質 |
膜タンパク質 合成用 添加剤対応 |
反応液 プレミックス |
透析液 プレミックス |
コントロールDNA pUC-frGFP*1 |
コントロールDNA pUC-BAP*2 |
透析ユニット (MWCO: 12~14 kDa) |
透析カップ (MWCO: 15 kDa) |
シェイカー ボール |
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A235-0300 | 無細胞くん N Mini | 細胞内 | ○ | 50 μL反応×18回分 | - | 50 ng/μL×50μL | - | - | - | - |
A236-0301 | 無細胞くん N 100 | 細胞内 | ◎ | 100 μL反応×8回分 | 1 mL透析×8回分 | 50 ng/μL×50μL | - | 8個 | - | - |
A237-0302 | 無細胞くん N 1000 | 細胞内 | ◎ | 1 mL反応×1回分 | 10 mL透析×1回分 | 50 ng/μL×50μL | - | - | 1個 | 1個 |
A238-0303 | 無細胞くん N Mini SS | 分泌系 | ○ | 50 μL反応×18回分 | - | - | 100 ng/μL×50μL | - | - | - |
A239-0304 | 無細胞くん N 100 SS | 分泌系 | ◎ | 100 μL反応×8回分 | 1 mL透析×8回分 | - | 100 ng/μL×50μL | 8個 | - | - |
A240-0305 | 無細胞くん N 1000 SS | 分泌系 | ◎ | 1 mL反応×1回分 | 10 mL透析×1回分 | - | 100 ng/μL×50μL | - | 1個 | 1個 |
無細胞タンパク質合成をお手軽にお試しいただけます。小スケール(0.1mL)反応を付属の微量透析カップで6回実施できます。発現量や可溶性の確認および条件検討用に最適です。
製品仕様 | キット内容 |
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※1 大腸菌由来クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)を発現します。
※2 本キットには安定同位体標識アミノ酸は添付されており ません。別売の「無細胞くん用安定同位体 標識アミノ酸混合物水溶液」をご利用下さい。
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各種安定同位体標識アミノ酸(別売)と組み合わせてご使用いただくことで、安定同位体標識タンパク質を合成するキットです。16時間でCATタンパク質を1キットにつき最大5mg合成できます。
製品仕様 | キット内容 |
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※ 反応液にポリエチレングリコール(PEG)を含まない製品もございます。
■ 製品番号:A173-0230 製品名:無細胞くんSI(PEG不含)
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※1 本キットには安定同位体標識アミノ酸は添付されておりません。 別売の「無細胞くん用安定同位体標識アミノ酸混合物水溶液」をご利用下さい。
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SS結合を持つ抗体やサイトカインなどの分泌系タンパク質合成専用キットです。任意の酸化条件を選択可能で、ジスルフィドイソメラーゼを含みます。
製品仕様 | キット内容 |
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※ タンパク質の種類により最適条件が異なりますので、予め「微量透析法」で条件検討を行って下さい。条件検討用の微量透析カップについてはご相談下さい。
※ 反応液にポリエチレングリコール(PEG)を含まない製品もございます。
■ 製品番号:A241-0307 製品名:無細胞くんSI SS(PEG不含)
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※1 アルカリホスファターゼ(BAP)を発現します。
※2 本キットには安定同位体標識アミノ酸は添付されており ません。別売の「無細胞くん用安定同位体 標識アミノ酸混合物水溶液」をご利用下さい。
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無細胞くん用添加剤
膜タンパク質合成用添加剤は、別売りの下記“タンパク質合成キット”を用いて膜タンパク質を合成するための試薬セットです。
透析膜で界面活性剤を除去し、反応系内で脂質二重膜(膜タンパク質の足場)を形成させながら膜タンパク質を可溶性のまま合成できます。
- 無細胞くん SI(PEG不含)
- 無細胞くん SI SS(PEG不含)
- 無細胞くん N 100、無細胞くん N 1000
- 無細胞くん N 100 SS、無細胞くん N 1000 SS
製品番号 | 製品名 | キット内容 |
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A226-0290 | 膜タンパク質合成添加剤 Set A | 添加剤 M1:67 mg/mL L-α-Phosphatidylcholine, 10% Digitonin 100 µL 添加剤 M2:67 mg/mL L-α-Phosphatidylcholine, 10% Brij® S20 100 µL |
セレクションガイド
SS結合を含むタンパク質を合成したい
膜タンパク質を合成したい
1.合成量と可溶性の確認、合成条件検討
2.精製方法検討、精製収量見積
3a.安定同位体標識体の大量調製
3b.非標識体の大量調製
微量(μg)でよい。多検体合成したい。
Nキットでは合成量/活性が低かった。
製品一覧
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無細胞くんN
無細胞くんスタート
無細胞くんSI
無細胞くんSI SS
膜タンパク質合成用添加剤
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。