牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)プロウイルス検査試薬
牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)は牛のB細胞に感染してリンパ腫を起こすウイルスです。BLVに感染した牛の数は毎年増加しており問題となっています。本シリーズはBLVの研究に使用できる製品を提供します。
製品概要
製品名 | メーカーコード | 使用用途 |
---|---|---|
CoCoMo™-BLV DNA Pure SPIN | A001 | ゲノムDNAの抽出(ウシ全血) |
CoCoMo™-BLV Primer/Probe | A803 | qPCR用プライマー |
BLV PlasmidDNA/DilutionSolution | A804 | BLVのLTR領域と牛ゲノムDNAのDRA遺伝子配列を含むプラスミド |
BLV PositiveControl/NegativeControl | A805 | ポジティブコントロールとネガティブコントロール |
CoCoMo™-BLV DNA Pure SPIN
CoCoMo™-BLV DNA Pure SPINは、ウシ全血からゲノムDNAを抽出するキットであり、CoCoMo™-BLV Primer/Probeを用いたリアルタイムPCRのサンプル調製に最適なDNA抽出キットです。
本キットは、カオトロピックイオン存在下でDNA がシリカへ吸着する原理を応用しており、フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しません。使用するスピンカラムは、カラム容積を最大限確保しており、内封されたメンブレンは、充分なDNA 吸着容量と高い溶出効率を確保しています。
特長
- スピンカラムを用いた30分間の迅速・簡単操作
- フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒は使用しない
- 充分なカラム容量による良好な操作性・収量
血液サンプルからのDNA抽出
CoCoMo™-BLV DNA Pure SPINと他社製品を用いてウシ血液サンプル(EDTA血) 200 μLからDNAを抽出した。 実験は各抽出キットのマニュアルに従って行った。 DNAの回収はそれぞれのスピンカラムに対して50 μLの溶出液にて行い、得られたDNA溶液の吸光度により回収量を比較した。
その結果、CoCoMo™-BLV DNA Pure SPINは他社製品と同等もしくはそれ以上の収量と純度でサンプルからDNAを回収できた。
CoCoMo™-BLV Primer/Probe
BLVのLTR領域をターゲットにし、プロウイルスとして組み込まれたBLVをリアルタイムPCRにより増幅・検出する試薬です。
全血から抽出した牛ゲノムDNAを検体として使用します。
Coordination of Common Motifs(CoCoMo™)アルゴリズムを用いて設計した縮重プライマーセットにより、未知を含めたほぼすべてのBLV株の増幅を可能にしました。
同時に標的遺伝子(BoLA-DRA)を増幅・検出することにより、検体の品質が確認できます。
特長
- 高感度でBLVプロウイルス(long terminal repeat :LTR領域)を増幅・検出します。
- 検体の品質を確認する牛ゲノムDNA(BoLA-DRA遺伝子)を増幅・検出します。
BLVプロウイルスおよびBoLA-DRA遺伝子の検出原理
CoCoMo™-BLV DNA Pure SPINと他社製品を用いてウシ血液サンプル(EDTA血) 200 μLからDNAを抽出した。 実験は各抽出キットのマニュアルに従って行った。 DNAの回収はそれぞれのスピンカラムに対して50 μLの溶出液にて行い、得られたDNA溶液の吸光度により回収量を比較した。
その結果、CoCoMo™-BLV DNA Pure SPINは他社製品と同等もしくはそれ以上の収量と純度でサンプルからDNAを回収できた。
本製品にはTaqポリメラーゼ等は含まれておりません。市販の製品をお使いください。
※FAMを検出可能なリアルタイムPCR機器(下記4機種で適合確認済)
- Applied Biosystems® 7500Fast Real-Time PCR Systems (Thermo Fisher Scientific)
- Applied Biosystems® 7500 Real-Time PCR Systems (Thermo Fisher Scientific)
- Applied Biosystems® StepOnePlus™ Real-Time PCR Systems (Thermo Fisher Scientific)
- Thermal Cycler Dice® Real Time System II (タカラバイオ株式会社)
BLV PlasmidDNA/DilutionSolution
Positive Controlは、BLV陽性の参照になり(BLVのLTR領域、および牛ゲノムDNAのBoLA-DRA遺伝子配列を約1.0×104 copies/μL有する) BLVのLTR領域およびBoLA-DRA遺伝子のデータ解析の評価に最適です。
Negative Controlは、解析のコンタミネーションの確認に利用可能です。
特長
- BLVプロウイルス(long terminal repeat:LTR領域)および牛ゲノムDNA(BoLA-DRA遺伝子)配列を有するプラスミドDNAです。
- BLV陽性の増幅曲線の取得が可能です。
- 解析のコンタミネーションの確認に利用可能です。
BLVプロウイルス解析への活用例
本製品にはプライマー、プローブ、Taqポリメラーゼ等は含まれておりません。市販の製品をお使いください。
BLV PositiveControl/NegativeControl
牛伝染病リンパ腫ウイルス(BLV)のLTR領域および牛ゲノムDNAのBoLA-DRA遺伝子配列を有する高濃度プラスミドDNAとその希釈液です。
BLVのLTR領域およびBoLA-DRA遺伝子のデータ解析の評価に最適です。
用途に応じて、保証されたコピー数(BLVのLTR領域、および牛ゲノムDNAのBoLA-DRA遺伝子配列を1.0 x 107 copies/μL有する)から任意のコピー数に希釈して用いることができ、検体のコピー数の指標になります。
特長
- BLVプロウイルス(long terminal repeat:LTR領域)および牛ゲノムDNA(BoLA-DRA遺伝子)配列を有する高濃度プラスミドDNAです。
- 希釈液により任意のコピー数への調整が可能です。
- 検体の品質確認に最適です。
再現性
同解析条件下においてのPositive Controlおよび検体は同等の再現性を示しました。
製品一覧
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BLV研究用試薬
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
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- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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