ノリッシュ・ヤン反応

ノリッシュ・ヤン反応は、ケトンのγ位のC-H結合が光照射によって切断され、組み変わる形式でシクロブタノールを与える反応です。

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Chem-Station について

基本文献

  • <photochemical reaction in total synthesis>
  • Hoffmann, N. Chem. Rev., 108, 1052 (2008).
    DOI: 10.1021/cr0680336
  • Bach, T., Hehn, J. P.: Angew. Chem. Int. Ed., 50, 1000 (2011).
    DOI: 10.1002/anie.201002845

反応機構

NorrishII型反応の過程で生じるビラジカルが結合する形で炭素-炭素結合形成が起こります。

ノリッシュ・ヤン反応の反応機構

反応例

Ouabageninの合成1)

光照射によるシクロブタノール骨格生成の例

paulowninの合成:γ位にC-H結合のないケース2)

光照射による環状化合物の合成例

α位に脱離基をもつ基質では異なる経路からの環化を進行させます3)

変則的なノリッシュ・ヤン反応の例
参考文献
  1. Renata, H., Zhou, Q., Baran, P. S.: Science, 339, 59 (2013).
    DOI:10.1126/science.1230631
  2. Kraus, G. A., Chen, L.: J. Am. Chem. Soc., 112, 3464 (1990).
    DOI: 10.1021/ja00165a033
  3. (a) Wessig, P., Muhling, O.: Angew. Chem. Int. Ed., 40, 1064 (2001).
    DOI:10.1002/1521-3773(20010316)40:6<1064::AID-ANIE10640>3.0.CO;2-5
    (b) Wessig, P., Muhling, O.: Helv. Chim. Acta, 86, 865 (2003).
    DOI: 10.1002/hlca.200390086
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