バルク調液・元素標準液（事例）

事例１：脱保護試薬のバルク調液

シリル系保護基の脱保護に用いるテトラブチルアンモニウムフルオリド(TBAF)の調液に対応しました。該当する当社の製品のうち、最も容量が大きいのは500 mL（製品コード：200-20205）ですが、お客様のスケールアップ時にお問合せいただきました。通常は、固体のテトラブチルアンモニウムフルオリド・三水和物を調達して、現場で用事調製しますが、煩雑な操作になったり、メーカー変更などの要因によって想定外の結果になる可能性もあります。当社では、試薬と同じ原料を用いて調液したバルク供給が可能な場合がございます。ぜひお問合せください。

事例２：強塩基試薬のバルク調液

立体的なかさ高さ等の理由により求核性の低い強塩基であるt -ブトキシカリウム(t -BuOK)の調液に対応しました。当社では低水分の製品として、500 mL（製品コード：161-27905）がありますが、お客様のスケールアップ時のタイミングでお問合せいただきました。通常は固体のt -ブトキシカリウムを製造現場で溶解しますが、強塩基であるため、取扱いに注意を要します。また、メーカー変更などの要因によって、想定外の結果になる可能性もあります。当社では、試薬と同じ原料を用いて調液したバルク品として供給が可能な場合がございます。ぜひお問合せください。

事例１：素材メーカー

単一元素の標準液として、ヒ素の標準液の希釈に対応しました。実際に使用する濃度に調製した標準液をお使いいただくことで、オペレーターの作業効率が向上することが期待できます。また、その用事調液時に生じる可能性のある調液ミスのリスクもなくすことができます。　

事例２：化学メーカー

約30種の混合元素標準液の調液に対応しました。必要とする元素だけを混合した標準液ですので、無駄なく効率的です。市販の標準液の混合は煩雑な作業ですが、特注調液を活用いただければ、お客様の望む世界でただ一つのオリジナル標準液をご提供できます。また当社内で作業を標準化いたしますので、次回以降の発注もスムーズです。　

事例3：電子材料メーカー

約15種の混合元素標準液の調液に対応しました。市販の標準液の濃度にとらわれず、お客様の測定するレンジに合わせた濃度をご指定いただきました。より実践的な分析のために調液サービスをお使いいただいた一例です。測定するサンプルに対応する複数の混合元素標準液をご用意いただければ、いつでも信頼性のある分析が可能です。

事例４：大学の研究室

2タイプの混合元素標準液の調液に対応しました。1つ目はアルカリ土類金属を中心として特定の元素を混合したタイプ、2つ目はアルカリ金属を中心に原子番号の小さい元素の混合液です。これらの元素を含む市販の混合標準液もございますが、こちらは数十種の混合液となり比較的高価です。そこで必要な元素のみの混合標準液をカスタム調液して、コストを低減した例となります。無駄のなく目的の分析が実施できます。