活性炭

活性炭は、主に排水や排ガス処理などの環境浄化、工業薬品や食品の脱色、精製などに使用されます。当社では、これら汎用用途に使用される活性炭を取り揃えております。粒径を保証したカラムクロマトグラフィー用の活性炭も取り扱っておりますので、下記ページにて詳細をご確認ください。

活性炭について

活性炭とは、石炭、木材、ヤシ殻などの炭素物質を原料として高温でガスや薬品と反応させて作られるnmオーダーの微細孔を持つ炭素です。この微細孔は、炭素内部に網目状に構成されており、その微細孔の壁が大きい表面積となり、その表面に様々な物質を吸着することができます。

活性炭の製造方法としては、ガス賦活法と薬品賦活法に大別されます。賦活とは、原料となる炭素物質の内部に微細孔を生成する反応です。ガス賦活法は、炭化した原料(ヤシ殻炭、石炭等)とガスを700~1000℃の高温で反応させる方法です。賦活させるガスとしては、水蒸気、二酸化炭素、空気が用いられ、以下に示す反応式で炭素をガス化することによって微細孔を形成させます。

<水蒸気との反応>

水蒸気との反応

<二酸化炭素との反応>

二酸化炭素との反応

<空気との反応>

空気中の酸素と炭化物との反応で生じた二酸化炭素が賦活ガスとなり 賦活が進行する。

空気との反応

薬品賦活法は、木質材料(オガ屑、木材チップ等)に、高温でタールの生成を抑制し、木質材料の繊維質を浸食する薬品(主に塩化亜鉛、りん酸)を添加・浸透させ、空気を断って500~700℃の温度で炭化反応させると微細孔をもつ活性炭を製造することができます。ガス賦活法と大きく異なる点は、原料として植物系の原料を使用し、炭化と賦活を同時に進行させることにあります。

<当社取り扱いの活性炭の詳細>

コード 容量 品名 規格 賦活法 pH
037-02115 500g 活性炭素, 粉末 和光特級 薬品賦活法
(塩化亜鉛)
5.0~8.0
033-02117 10kg
034-02125 500g 活性炭素, 顆粒状 和光特級 ガス賦活法
(水蒸気)
6.0~10.0
030-02127 10kg

<参考文献>

安部 郁夫 : 炭素, 225, 373 (2006).

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