Morita-Baylis-Hillman Reaction

森田・ベイリス・ヒルマン反応

求核触媒を用いて、アルデヒド/イミンと電子不足アルケンとの炭素-炭素結合を形成する反応です。アトムエコノミーに優れ、不斉合成へも応用できます。 求核触媒としてはDABCO, DMAP, DBUなどの環状三級アミンや、ホスフィンがよく用いられます。古典的反応条件ではきわめて遅くしか進行しません。ルイス酸の添加は求核触媒をしばしば不活性化する結果になり、また加熱するとアルケンの重合などが併発します。不斉有機分子触媒を用いる研究が多く知られています。

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
Chem-Stationについて

反応機構

マイケルアルドール型反応類似の機構で進行する。プロトン移動段階が律速に絡むとされ、この過程をスムーズに行える系が活性の面で優れる1)-5)

反応例

Salinosporamide A の合成 6) :分子内Baylis-Hillman反応により、ビシナル位不斉四置換炭素中心を立体選択的に構築している。

有機触媒β-ICDを用いる触媒的不斉Baylis-Hillman反応 7)

参考文献

  1. Fort, Y., Berthe, C. M., Caubere,P.: Tetrahedron, 48, 6371(1992). doi: 10.1016/S0040-4020(01)88227-2
  2. Rozendaal, E. L. M., Voss, Bea M.W., Scheeren, H. W.: Tetrahedron, 49, 6931(1993). doi: 10.1016/S0040-4020(01)80435-X
  3. Price, K. E., Broadwater, S. J., Walker, B. J., McQuade, D. T.: J. Org. Chem., 70, 3980(2005). doi: 10.1021/jo050202j
  4. Price, K. E., Broadwater, S. J., Jung, H. M., McQuade, D. T.: Org. Lett., 7, 147(2005). doi: 10.1021/ol047739o
  5. Aggarwal, V. K., Fulford,S.Y., Lloyd-Jones, G. C., Angew. Chem., Int. Ed., 44, 1706(2005). doi: 10.1002/anie.200462462
  6. Rerddy, L. R., Saravanan, P., Corey, E. J.J. Am. Chem. Soc., 126, 6230(2004). doi: 10.1021/ja048613p
  7. Iwabuchi, Y., Nakatani, M., Yokoyama, N., Hatakeyama, S.: J. Am. Chem. Soc. 1999, 121, 10219. doi: 10.1021/ja992655+

基本文献

  • Morita, K., Suzuki, Z., Hirose, H.: Bull. Chem. Soc. Jpn., 41, 2815(1968). doi: 10.1246/bcsj.41.2815
  • Baylis, A. B., Hillman, M. E. D.: Chem. Abstr., 77, 34174q(1972).
  • Drewes, S. E., Roos, G. H. P.: Tetrahedron, 44, 4653(1988). doi:10.1016/S0040-4020(01)86168-8
<Review>

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。