低分子DNA用ポリアクリルアミドゲル

スーパーセップ™ DNA

スーパーセップ™DNAは、2本鎖DNA用の非変性ポリアクリルアミドゲルです。アクリルアミド濃度とゲル架橋度を低分子量DNAの分離に最適化しています。20~200 bpのDNAの分離に適しています。

製品仕様

アクリルアミド濃度 15%
プレートサイズ 10 x 10 x 3 (mm)
ゲルサイズ 10 x 10 x 1 (mm)
ウェル数 17 ウェル
ウェル容積 25 μL/ウェル

推奨ランニングバッファー

  • 1 x TBEバッファー
  • 1 x Tris Glycineバッファー (25 mmol/L Tris, 192 mmol/L Glycine)

例:
5 x TBE (コードNo. 318-90041)
10 x Tris-Glycine Buffer (コードNo. 201-18601)

使用例① 低分子DNAの分離例

スーパーセップ™ DNAとTris-Glycineバッファーを用いることで20~200 bpのDNAをきれいに分離できました(左図)。また、TBEバッファーでは、30~200 bpのDNAをきれいに分離できました(右図)。

スーパーセップ™ DNAは200 bp以下のPCR産物, 特にsmall RNAクローニングのゲルからの切り出しに利用可能です。

使用例② アガロースゲルとの比較

低分子DNAはアガロースゲルで電気泳動を行うとバンドがスメアになりやすいですが、スーパーセップ™ DNAではきれいな分離像を得ることができます。

  • 1% アガロースゲルとの比較
  • 2.5% アガロースゲルとの比較

使用例③ PCR産物泳動例

前処理プロトコール

PCR産物をそのまま泳動すると、低分子量タンパク質の混入などによりバンドがスメアになることがあります。
そのような場合には、下記の前処理を推奨します。

  1. PCR後にフェノール : クロロホルム : イソアミルアルコール (25 : 24: 1) を等量加え、混合する。
  2. 4℃, 14,000 rpm (18,800 x g)で5分間遠心分離し、上層をマイクロチューブに移す。
  3. 2のマイクロチューブに、Ethachinmate 1 μL, 回収した水層の1/4量の10 mol/L Ammonium acetate, 全容量の2倍量の99.5% エタノールを加えて混合する。
  4. 4℃, 14,000 rpm (18,800 x g)で15分間遠心分離し、上清を除く。沈殿を70% エタノールで2回洗浄する。
  5. 45℃以下で乾燥後、沈殿を滅菌水10 μLに溶解し、6 x Loading Buffer Triple Dye 2 μLを加え混合する。
  6. ゲルに6 μLをアプライする。
泳動条件

泳動バッファー:25 mmol/L Tris, 192 mmol/L Glycine
電流:30 mA x 60分 (定電流)
染色:エチジウムブロマイド染色 x 15分間

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