Phos-tag™蛍光ゲル染色剤

Phos-tag™蛍光ゲル染色剤は、生理pHで染色可能なゲル用りん酸化タンパク質蛍光染色試薬です。SDS-PAGE後のゲルに本製品を使用することで、りん酸化タンパク質を特異的に染色できます。

波長の異なるYellow、Magenta、Cyan、Aquaの4色をラインアップしています。0.2 mg容量でミニゲル20枚程度の染色が可能です。

ご購入の前に
  • 各Phos-tag™蛍光ゲル染色剤の使用には、Mixed reagents for Phos-tag™ Common Solution 5x(製品コード:383-15231)が必要です。併せてご購入ください。
  • Mixed reagents for Phos-tag™ Common Solution 5x(製品コード:383-15231)を精製水で500 mLに調製すると、各プロトコルにあるPhos-tag™ Common Solution 5xになります。

特長

  • 高感度
  • 生理pHで染色可能
  • pSer, pTyr, pHis,およびpAsp残基に選択的に結合
  • 放射性物質、化学物質ラベル、抗体は必要なし
  • 染色操作は2時間以内に完了
  • 他社品A
    • ゲルpH:2~4
    • 5ステップ
      (固定・洗浄・染色・脱色・洗浄)
    • 所要時間:≧5時間
    • 溶液交換:11回
    • 卵白アルブミン検出限界:~5 ng/lane
  • Phos-tag™ Magenta
    • ゲルpH:7~8(脱りん酸化しない)
    • 3ステップ
      (固定・染色・洗浄)
    • 所要時間:2時間
    • 溶液交換:4
    • 卵白アルブミン検出限界:~1 ng/lane

使用例①

りん酸化タンパク質と非りん酸化タンパク質の染色

  • Lane No. ( )内はりん酸基数
    1. Marker
    2. α-casein(9P)
    3. ALP-treated α-casein
    4. β-casein(5P)
    5. ALP-treated β-casein
    6. Ovalbumin(2P)
    7. ALP-treated ovalbumin
    8. Pepsin(1P)
    9. ALP-treated pepsin
    10. Β-galactosidase
    11. Bovine serum albumin
    12. Carbonic anhydrase

Selectivity of the Phos-tag™ Yellow stain: A 10% (w/v) polyacrylamide gel containing four sets of intact and ALP(alkaline phosphatase)-treated phosphoproteins (1 μg each of α-casein, β-casein, ovalbumin, and pepsin) was stained with Phos-tag™ Yellow (left) and subsequently with CBB G-250 gel satin (right).

SDS-PAGE後のりん酸化タンパク質を特異的に検出できました。

データ提供:広島大学大学院 医系科学研究科 医薬分子機能科学研究室  木下恵美子先生, 木下英司先生, 小池透先生

使用例②

Phos-tag™蛍光ゲル染色によるヒスチジン, アスパラギン酸のりん酸化解析

細菌は、ヒスチジンキナーゼであるEnvZからレスポンスレギュレーターであるOmpRに情報が伝達されることにより遺伝子発現を調節しています。自己りん酸化能を有するEnvZと、EnvZによってりん酸化されるOmpRにおいて、ヒスチジンとアスパラギン酸のりん酸化をそれぞれ解析しました。

キナーゼ処理の時間経過に伴い、His・Aspともにりん酸化が亢進していることが、Phos-tag™ MagentaとPhos-tag™ SDS-PAGEのどちらでも確認できました。特にPhos-tag™ Magentaを用いた場合はりん酸化Hisもしくはりん酸化Aspのみを検出できました。

データ提供:広島大学大学院 医系科学研究科 医薬分子機能科学研究室  木下恵美子先生, 木下英司先生, 小池透先生

使用例③

ヒスチジンキナーゼ阻害剤(新規抗生物質)スクリーニングへの利用

Phos-tag™蛍光ゲル染色を用いて、ヒスチジンキナーゼ阻害剤のスクリーニングを行いました。

ヒスチジンキナーゼ阻害剤の濃度依存的にりん酸化が抑制されていることを確認できました。

データ提供:広島大学大学院 医系科学研究科 医薬分子機能科学研究室  木下恵美子先生, 木下英司先生, 小池透先生

参考文献

“Quantitative monitoring of His and Asp phosphorylation in a bacterial signaling system by using Phos-tag Magenta/Cyan fluorescent dyes”, Emiko Kinoshita-Kikuta, Hiroshi Kusamoto, Syogo Ono, Keisuke Akayama, Yoko Eguchi, Masayuki Igarashi, Toshihide Okajima, Ryutaro Utsumi, Eiji Kinoshita, Tohru Koike, Electrophoresis, 2019

使用方法

  • Equiliprating & Washing SolutionとStaing Solutionの調整にはMixed reagents for Phos-tag™ Common Solution 5x (製品コード:383-15231) が必要です。

励起波長/蛍光波長

  • Phos-tag™ Yellow

    Ex/Em=505nm/514nm

  • Phos-tag™ Magenta

    Ex/Em=547nm/561nm

  • Phos-tag™ Cyan

    Ex/Em=643nm/661nm

  • Phos-tag™ Aqua

    Ex/Em=551nm/564nm

製品一覧

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  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
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