同仁化学 マイトファジー検出キット

本製品はマイトファジーを検出するMtphagy Dyeとリソソームを染色するLyso Dyeで構成されており、Mtphagy Dyeは、生細胞膜を透過し細胞内のミトコンドリアに集積した後、化学結合によりミトコンドリアに固定化されますが、その状態では蛍光強度は低い状態にあります。マイトファジーが誘導されてミトコンドリアがリソソームと融合すると、酸性条件下におかれたMtphagy Dyeの蛍光強度が増大します。また、リソソーム選択的な染色色素であるLyso Dyeとの共染色により、マイトファジーを検出することが可能です。同仁化学研究所では、Mtphagy Dyeの単品での販売も行っています。

Mtphagy Dye によるmitophagy検出機構

Mtphagy Dye によるmitophagy検出機構

pHによるMtphagy Dyeの蛍光強度変化

pHによるMtphagy Dyeの蛍光強度変化

Mtphagy Dyeは、pH 4-5付近で強い蛍光を示します。

特長

  • 低分子蛍光試薬を用いてマイトファジーを簡便に検出
  • 蛍光顕微鏡による生細胞イメージングにも適用
  • 付属のリソソーム染色試薬との共染色により、マイトファジーの確認が可能
  • Mtphagy Dyeの単品購入も可能

操作

試薬添加のみの簡単操作!

準備した細胞に試薬を添加するだけの簡単な操作で蛍光イメージング実現します。

細胞に試薬を添加するだけで蛍光イメージングを実現

オートファジーマーカーとの比較

パーキン未発現および発現HeLa細胞にCCCP(carbonyl cyanide m-chlorophenyl hydrazone)を添加し、マイトファジーを誘導した。CCCP添加直後のパーキン未発現細胞(A)、発現株(データ非表示)およびCCCP添加18時間後のパーキン未発現細胞(B)では、Mtphagy Dyeの蛍光はみられなかった。
一方、CCCP添加18時間後のパーキン発現細胞(C)ではMtphagy Dyeの蛍光が増大し、オートファジーマーカー(GFP-LC3)のPuncta(斑点)と共局在することが確認できた。また、オートファジー阻害剤であるバフィロマイシン(baf)を添加した細胞(D)では、リソソーム内のpHが上昇するため、酸性環境下で蛍光を発するMtphagy Dyeの蛍光は消失することも確認された。

オートファジーマーカーとの比較

飢餓培養細胞での検出例

HeLa細胞へMtphagy Dyeを添加後、飢餓培養条件下にて6時間インキュベート。その後Lyso Dye添加により、リソソームの共染色を行った。結果、飢餓培養したHeLa細胞において、Mtphagy Dyeの蛍光の増大が見られ、その局在はリソソームの局在とも合致した。

  • 飢餓培養細胞での検出例
  • 検出条件

    誘導条件:DMEM培地
         (アミノ酸不含、Pepstain A及びE-64d含有)
    フィルター
    Mtphagy Dye:561 nm(Ex)、LP 650 nm(Em)
    Lyso Dye :488 nm(Ex)、502-554 nm(Em)

その他データ・論文実績

本製品を使用した論文実績、測定データなど同仁化学研究所HPで掲載しております。

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

関連製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

オートファジー検出試薬

ミトコンドリア染色蛍光色素

ミトコンドリア膜電位検出キット

細胞内・ミトコンドリア内鉄検出試薬

ミトコンドリア局在型一重項酸素検出蛍光プローブ

ミトコンドリアDNA 抽出キット

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。