バックワルド・ハートウィグ クロスカップリング反応

アリールハライド・アリールトリフラートとアミン・アルコキシド間の、パラジウム触媒によるクロスカップリング反応です。dppf、BINAPのような二座配位子および強塩基の存在が反応促進の鍵となっています。

高価なパラジウム触媒を必要とするものの、求核置換反応では合成不可能なアリールアミン・アリールエーテルが直接合成できる数少ない方法論です。

医薬品・材料領域を始めとし、多官能基化芳香族化合物の潜在的需要はきわめて高く、最近開発された反応の中でも実用的なものの一つといえます。

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
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反応機構

反応例

低反応性のアリールクロライドを用いる反応1)

BINAPの大量合成法2)

類似の条件は、リンや硫黄の導入にも用いることが可能です。これらの場合には、それほど強力な塩基を必要としません。

 

アリールブロマイドを用いる直接的アニリン誘導体合成

安価なアンモニアを窒素源とし、保護体を経ずにダイレクトにアニリン誘導体が合成可能です。しかし強塩基が等量必要となってしまう欠点があります。

 

ハロゲン化アリールを用いる直接的フェノール誘導体合成

水酸化物無機塩とのクロスカップリングを進行させる条件の開発によって、ダイレクトにフェノールの合成が可能です4)

 

参考文献

  1. Zim, D. and Buchwald, S. L. : Org. Lett., 5, 2413 (2003). DOI: 10.1021/ol034561h
  2. Org. Synth., 76, 6 (2000).
  3. Shen, Q. and Hartwig, J. F. : J. Am. Chem. Soc., 128, 10028 (2006). DOI: 10.1021/ja064005t
  4. Anderson, K. W., Ikawa, T., Tundel, R. E. and Buchwald, S. L. : J. Am. Chem. Soc., 128, 10694 (2006). DOI: 10.1021/ja0639719

基本文献

 

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