Curtius Rearrangement

クルチウス転位反応

カルボン酸・酸ハライドから誘導されるアシルアジドを加熱すると転位が起こり、イソシアネートが生成します。 この際、水を介在させておくとイソシアネートはただちに加水分解を受け、一炭素減炭されたアミンが得られます。光学活性な鎖状アミンを立体特異的に合成することが出来る、数少ない手法の一つです。

水の代わりに適切なアルコールを反応剤として選ぶことでBocやCbzなどの、任意のカルバメート保護アミンが得られるきわめて応用性の高い変換法でもあります。

アジ化ナトリウムは爆発性があるため、爆発性の抑えられたジフェニルホスホリルアジド(DPPA)を用いる代替法が知られています。本法では、カルボン酸から直接穏和な条件にてアシルアジド→Curtius転位へとつなげることが可能です。

本記事はWEBに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイト「Chem-Station」の協力のもと、ご提供しています。
Chem-Stationについて

反応機構

ナイトレン様の中間体を経由し、立体保持にて転位します。R’=H (水)の場合には、引き続く脱炭酸によってアミンが生成します。

反応例

塩入試薬(DPPA)による反応1)

α-四級アミンなどの、合成困難なユニットを合成可能な強力な手法です。

 

参考文献

  1. Zhang, Q. et al. : J. Org. Chem., 65, 7977 (2000). DOI: 10.1021/jo000978e
  2. Murashige, K. et al. : Tetrahedron, 58, 4917 (2002). doi:10.1016/S0040-4020(02)00436-2
  3. Yamatsugu, K., Yin, L., Kamijo, S., Kimura, Y., Kanai, M. and Shibasaki, M. : Angew. Chem., Intl. Ed., 48, 1070 (2009). DOI: 10.1002/anie.200804777

基本文献

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。