Tocris　FFNs(Fluorescent False Neurotransmitters)

pH応答性のFFNです。選択的なドーパミントランスポーター(DAT)およびVMAT2の基質です。ドーパミンやセロトニン受容体を含む38のCNS受容体に対してほとんど結合しません。ドーパミンの取り込みを阻害します。

• • 最大励起波長：340 nm(pH 5)、370 nm(pH 7.5)
  • 最大蛍光波長：435 nm(pH 5、7.5)
• 

VMAT2選択的な蛍光基質です。ドーパミン作動性神経細胞培養物および脳組織における開口放出を選択的にトレースします。

• • 最大励起波長：352 nm
  • 最大蛍光波長：451 nm
• 

培養ドーパミン神経細胞中のFFN200

培養ドーパミン神経細胞の軸索中の小胞クラスターにおけるFFN200および、高カリウム刺激によるエクソサイトーシス

VMAT2の蛍光基質です(IC₅₀ app = 1.15 µmol/L)。細胞培養物におけるVMAT2の細胞内部位を検出できます。DAT阻害活性は見られません。

• • 最大励起波長：369 nm
  • 最大蛍光波長：464 nm
• 

NETとVWAT2研究のための蛍光基質です。ノルアドレナリン作動性ニューロン（NAニューロン）とそれらのシナプス小胞を標識し、特定の軸索部位から放出されるシナプス小胞のin vivoイメージングにご利用頂けます。

• • 最大励起波長：320nm or 365nm　(溶媒pHによる）
  • 最大蛍光波長：475nm
• 

アンフェタミン刺激によるFFN270のノルアドレナリン投射系からの放出

In vivoにおいて、アンフェタミンはFFN270をノルアドレナリン投射系から放出させる。
アンフェタミン投与前後の、マウスのバレル皮質(第I層)におけるFFN270斑点を示す。

VMAT2を標的とするFFNです。セロトニンのVMAT2への結合を阻害します(IC₅₀ = 1 µmol/L)。

• • 最大励起波長：406 nm(pH 7)
  • 最大蛍光波長：501 nm(pH 7)
• 

1. Rodriguez, P. C. et al. : Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 110(3), 870(2013). [FFN 102]
2. Sames, D. et al. : ACS Chem. Neurosci., 4(5), 648(2013). [FFN 102]
3. Lee, M. et al. : J. Am. Chem. Soc., 132(26), 8828(2010). [FFN 102]
4. Pereira, D. B. et al. : Nat. Neurosci., 19(4), 578(2016). [FFN 200]
5. Li, W. H. : Cell Calcium, 64, 65(2017). [FFN 200]
6. Hu, G. : ACS Chem. Biol., 8(9), 1947(2013). [FFN 206]
7. Dunn, M. et al : Nat.Commun., 9, 2838(2018) . [FFN207]
8. Gubernator, N. G. et al. : Science, 324(5933), 1441(2009). [FFN 551]
9. Zhang, H. et al. : J. Vis. Exp., 30, e1562(2009). [FFN 551]