均一な大きさで、大量のスフェロイド培養が可能に

AGCテクノグラス EZSPHERE®SP/EZSPHERE®

EZSPHERE® / EZSPHERE®SPは細胞培養容器の培養面に微細な穴(ウェル)を施しています。 標準タイプでは口径約400 µm - 500 µm、深さ100 µm - 200 µmのウェルが培養面に隙間なく壁面まで均一に加工されています。また、その表面にはタンパク低接着コートが施されており、播種された細胞はウェル内で均一なスフェロイドを形成します。ウェル形状はすり鉢構造のため、細胞球形が均一で細胞回収も容易です。顕微鏡観察にも適しています。

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EZSPHERE®のウェル内でiPS細胞から胚様体への形成過程を観察

細胞種

ヒト由来iPS細胞(201B7)

播種細胞数
EZSPHER®種類 96wellプレート1枚あたりの播種細胞数 1wellプレートあたりの播種細胞数 1スフェロイドウェル(微細well)あたりの播種細胞数
4860-900 7.68 x 106 8.0 x 104 1,000



EZSPHERE®に播種されたヒトiPS細胞は、徐々にEZSPHERE®スフェロイドウェル中に落ち込んでいき、3時間後に中心に集合し、5時間後には立体的なスフェロイド(胚様体)の形成が観察されました。



播種直後のヒトiPS細胞はほとんどが生細胞(緑)でしたが、培養1日後ではスフェロイド(胚様体)を形成した細胞のみが生細胞(緑)で、周りのシングルセルは死細胞(赤)であることが観察されました。

(旭硝子株式会社先端技術研究所 提供)



EZSPHERE®96wellプレート(4860-900 / 4860-900SP)では、1プレートウェル中約80個のスフェロイドが作製できます。

1個のみのアッセイでは、スフェロイド個体の差異により影響が出る恐れがありますが、EZSPHERE®96wellプレートでは、1ウェルあたり、多数の同サイズのスフェロイドが形成できるため、より信頼度が高いアッセイ結果を得ることができると考えます。

旭硝子先端技術研究所は、再生医療実現拠点ネットワークプログラム(技術開発個別課題:再生医療に用いるiPS細胞大量培養プラットフォームの開発)の委託を受け開発を実施しています。

EZSPHER®バラエティパック

研究目的に適したスフェロイドサイズを選択できるよう、カタログ標準品を中心に、口径・深さの異なる6種類のEZSPHER®を1パックにした製品です。研究内容に適した仕様をお探しできます。

バラエティパックの内容

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参考文献・技術資料

製品一覧

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