GC用シリンジ

従来、交換用針の針と真鍮製ハブの固定には十分な強度が得られる強力接着剤を用いていました。

しかしながら、予期せぬ応力や溶媒の影響によって接着部分に若干の問題が発生するケースがありました。

そこで今回、交換針について針と真鍮製ハブの固定方法を銀蝋付に変更したことで、交換針とハブの固定のロバスト性(頑強性)が向上しました。

PTFE製プランジャーチップの設計

PTFE製プランジャー チップを使用しているシリンジは溶液がトラップされてしまうエリアを無くすことで、デッドボリュームを無くしキャリーオーバーおよびクロス・コンタミネーションを抑制しました。プランジャーチップがゼロ位置に正確に、インサートと隙間なく密着して吐出する事でキャリーオーバーを大幅に改善しました。

固定針取り付けの設計

固定針型シリンジの針の取り付け方法を右図のように段階的に変更します。(一部オートサンプラーシリンジを除く100 µL ～ 500 µLシリンジは変更済みです。今後5 µL ～ 50 µLシリンジを段階的に変更予定)。

PTFEシ ールで接着剤と溶液を隔離することによってデッドボリュームの可能性を低減でき、キャリーオーバーと接着剤からのコンタミネーションを大幅に改善し、さらに針の固定をより強固にしました。