MF登録低分子化合物
原薬等登録原簿(マスターファイル:MF)のその他(培地添加物)区分に登録されています。
製造工程や分析法のバリデーション、変更管理を実施し、恒常的に安定した品質の製品を得られる体制で製造しています。
2021年にICH Q7に基づくGMP生産体制で製造したY-27632を提供開始予定です。

Y-27632, MF
ROCK阻害剤
ヒトES/iPS細胞の凍結保存後の生存率とクローニング効率を高める。また、EGF、CHIR99021、A-83-01、SB431542、Y-27632をともに使用することでトロフォブラスト幹細胞から胎盤幹細胞を樹立することができるとも報告されている。
製品概要
- 外観:白色~うすい黄色、結晶性粉末~粉末
- 含量(HPLC):98.0%以上
- 溶解性:水に可溶
- 比旋光度[α]D20(c=1.0,CH3OH):+2.0°~+10.0°
- エンドトキシン※:0.25EU/mg未満
- マイコプラズマ否定試験済み※
- 生菌数試験済み※
- CAS RN®. 331752-47-7
- C14H21N3O・2HCl・H2O=338.27
- [登録番号:227MF40013]
参考文献
- Uehata, M., et al. : Nature, 389, 990 (1997).
- Sakamoto, K., et al. : J. Pharmacol. Sci., 92, 56 (2003).
- Nishimaru, K., et al. : J. Pharmacol. Sci., 92, 424 (2003).
- Watanabe, K., et al. : Nat. Biotechnol., 25, 681 (2007).
- Martin-Ibanez, R., et al. : Hum. Reprod., 23, 2744 (2008).
- Claassen, DA., et al. : Mol. Reprod. Dev., 76, 722 (2009).
- Kawamata, M., et al. : Proc. Natl. Acad. Sci. USA., 107, 14223 (2010).
- Ito, H., et al. : Liver Int., 32, 592 (2012).
- Katsuda,T., et al. : Cell Stem Cell, 20, 41 (2017).
- Okae, H., et al. : Cell Stem Cell, 22, 50 (2018).
- Ogawa, K., et al. : Sci. Rep., 8, 3615 (2018).
- Ayabe, H., et al. : Stem Cell Reports., 11, 306 (2018).
CHIR99021, MF
GSK-3β(glycogen synthase kinase-3β)阻害剤
CHIR99021, PD0325901を含む培地でES細胞を培養すると、高効率で分化を抑制できることが報告されています。また、CHIR99021、SB431542、ドルソモルフィンの3つの低分子化合物を用いて誘導された細胞は、目的細胞への分化効率および速度が大きく上昇するとも報告されています。
製品概要
- 外観:白色~うすい褐色、結晶性粉末~粉末
- 含量(HPLC):98.0%以上
- 溶解性:DMSOに可溶
- エンドトキシン※:0.05EU/mg未満
- マイコプラズマ否定試験済み※
- 生菌数試験済み※
- CAS RN®: 252917-06-9
- C22H18Cl2N8 = 465.34
- [登録番号:231MF40003]
参考文献
- Ying, QL., et al.: Nature, 453, 519 (2008).
- Fujimori, K., et al.: Stem Cell Reports., 9, 1675 (2017).
A-83-01, MF
ALK4, ALK5, ALK7阻害剤
ラット・イヌiPS細胞を分化させずに均一に長期間培養できる。また、Y-27632、CHIR99021とともに使用することで、ラット・マ ウスの成熟肝細胞からin vitroで安定培養が可能な肝前駆細胞へリプログラミングするとも報告されている。
製品概要
- 外観:白色~黄色、結晶性粉末~粉末又は塊
- 含量(HPLC):98.0%以上
- 溶解性:DMSOに可溶
- エンドトキシン※ : 0.01EU/mg未満
- マイコプラズマ否定試験済み※
- 生菌数試験済み※
- CAS RN®. 909910-43-6
- C25H19N5S=421.52
- [登録番号:229MF40005]
参考文献
- Li, W., et al. : Cell Stem Cell, 4, 16 (2009).
- Katsuda ,T., et al. : Cell Stem Cell, 20, 41 (2017).
- Okae, H., et al. : Cell Stem Cell, 22, 50 (2018).
SB431542, MF
ALK4, ALK5, ALK7阻害剤
ES細胞由来内皮細胞の増殖、分化、シート形成を促進する。PD0325901、チアゾビビンとともに使用するとリプログラミングの効率およびスピードが改善する。また、CHIR99021、ドルソモルフィンとともに用いて誘導された細胞は、目的細胞への分化効率および速度が大きく上昇するとも報告されている。
製品概要
- 外観:白色~黄褐色、結晶性粉末~粉末
- 含量(HPLC):98.0%以上
- 溶解性: DMSOに可溶
- エンドトキシン※ : 0.05EU/mg未満
- マイコプラズマ否定試験済み※
- 生菌数試験済み※
- CAS RN®. 301836-41-9
- C22H16N4O3=384.39
- [登録番号:228MF40016]
参考文献
- Ogawa, K., et al. : J. Cell. Sci.,120, 55 (2007).
- Lin T., et al. : Nat. Methods, 6, 805 (2009).
- Fujimori, K., et al. : Stem Cell Reports., 9, 1675 (2017).
- Okae, H., et al. : Cell Stem Cell, 22, 50 (2018).
注意事項
- マイコプラズマ試験、エンドトキシン試験、生菌数試験は製品規格試験として毎ロット実施しますが、MF登録項目ではありません。
- 原薬等登録原簿(マスターファイル)への登録は、厚生労働省(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)による、品質および安全性に関する確認または評価が行われたことを意味するものではありません。
製品一覧
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- 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。