0.05%トルイジンブルー溶液(pH7.0)
0.05%Toluidine Blue Solution(pH7.0)
- 病理研究用
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for Pathology Research
- 製造元 :
- 富士フイルム和光純薬(株)
- 保存条件 :
- 室温
- CAS RN® :
- 92-31-9
- 分子式 :
- C15H16ClN3S
- 分子量 :
- 305.83
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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500mL
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ドキュメント
トルイジンブルー染色
酸性粘液多糖類は、結合組織(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸B)、軟骨基質(ムコイチン硫酸、コンドロイチン硫酸A, C)、肥満細胞(ヘパリン)、上皮内粘液等に存在しています。これらがトルイジンブルー等の塩基性タール系色素に対し異調染色(メタクロマジー)を示すことを利用した染色方法です。
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染色結果
- 酸性粘液多糖類、肥満細胞顆粒 : 赤紫色
- 核 : 青色
※含硫多糖類(コンドロイチン硫酸等)はすべてのpHでメタクロマジー陽性(赤紫色)に対し、ヒアルロン酸はpH2.5で陰性(青色)を示します。
染色手順
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組成
・0.05% トルイジンブルー溶液 : pH2.5, 4.1, 7.0
1液 : 0.1 mol/L くえん酸溶液
2液 : 0.2 mol/L りん酸水素二ナトリウム溶液※1液、2液を以下のように混合、各緩衝液を調製し、これにトルイジンブルーを0.05 %の割合で溶解します。
pH2.5液 1液 : 2液=19.0 : 1.0(mL)
pH4.1液 1液 : 2液=12.0 : 8.0(mL)
pH7.0液 1液 : 2液= 3.5 : 16.5(mL)pH 酸性粘液多糖類 ヒアルロン酸 ムコイチン硫酸
コンドロイチン硫酸2.5 - + 4.1 + + 7.0 + +
染色例
写真1, 2
臍帯にみられる異調染色(メタクロマジー) (0.05 % トルイジン青 pH4.1)
硫酸基を持たないヒアルロン酸 ; 酸性粘液多糖類の異調染色(metachromasie)
写真3, 4
気管支軟骨にみられるメタクロマジー(0.05 % トルイジン青 pH2.5, pH4.1)
硫酸粘液多糖(sulfomucopolysaccharide)の顕著な異調染色
写真5, 6
肥満細胞に存在するヘパリンのメタクロマジー(0.05 % トルイジン青 pH4.1)
データご提供 : 株式会社江東微生物研究所 : 微研病理研究所 竹崎 悌二、藤原 雅彦
概要・使用例
概要 | 酸性粘液多糖類は、結合組織(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸B)、軟骨基質(ムコイチン硫酸、コンドロイチン硫酸A,C)、肥満細胞(ヘパリン)、上皮内粘液等に存在している。これらが塩基性タール色素であるトルイジンブルーに対し異調染色(メタクロマジー)を示すことを利用した染色法である。大野法によると、トルイジンブルー液のpHを変化させることにより酸性粘液の中で、硫酸粘液多糖類(ムコイチン硫酸、コンドロイチン硫酸)とヒアルロン酸を鑑別できる。コンドロイチン硫酸などの含硫多糖類は全てのpHでメタクロマジー陽性(赤紫色)に対し、ヒアルロン酸はpH2.5で陰性(青色)を示す。 WAKO BIO WINDOW 別冊 病理研究用試薬p23(1999)。 【組 成】 ・0.05% トルイジンブルー溶液 : pH7.0 1液 : 0.1mol/l クエン酸溶液 2液 : 0.2mol/l りん酸水素二ナトリウム溶液 ※1液、2液を以下のように混合、各緩衝液を調製し、これにトルイジンブルーを0.05%の割合で溶解します。 pH7.0液 1液 : 2液= 3.5 : 16.5(ml) (Wako BioWindow JUN.2012/No.117, p17) |
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用途 | トルイジンブルー染色液 |
物性情報
外観 | 青色~紫色、液体 |
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溶解性 | 水及びエタノールと任意の割合で混和する。「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。 |
pH情報 | pH (25℃) : 6.5~7.5 |
組成 | 組成(500ML中) トルイジンブルー 0.25g0.1mol/lくえん酸 87.5ML0.2mol/lりん酸水素二ナトリウム 412.5ML |
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本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
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製造元情報
別名一覧
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