スターチヒドロライズド,ジャガイモ由来
Starch Hydrolyzed, from Potato
ドキュメント
概要・使用例
概要 | 本品はジャガイモ由来のデンプンを加水分解処理した加水澱粉です。デンプンゲル電気泳動の担体に使用できます。 デンプンゲル電気泳動は血清タンパク質、ヘモグロビンや様々な酵素のアイソザイムの検出に用いられる手法です。現在汎用されるアクリルアミドゲルよりも目詰まりしにくく、膜断片などの微粒子を含む試料でも分析が可能であり、また活性染色試薬(目的タンパク質の酵素活性を検出に利用する手法)のゲル内への浸透性が高い性質があります。 酵素のアイソザイム分析や血漿タンパク質分析を行うのにデンプンゲル電気泳動が行われます。 デンプンゲルを用いた電気泳動法は、現在汎用されているアクリルアミドゲル電気泳動法が行われる以前からタンパク質を分離する手段として使用されてきました。デンプンゲル電気泳動法は分子の大きさによって試料中のタンパク質を分画し、その後通常のタンパク質染色法や酵素活性による発色法によって検出することができます。本品はジャガイモ由来のデンプンを加水分解処理した加水デンプンです。デンプンゲル電気泳動のゲル担体としてご使用頂けます。 【特長】 ●細胞膜断片など微粒子を含む試料の分析が可能。 ●活性染色試薬がゲル内に浸透しやすく、ザイモグラムを得るのに適している。 ●ゲル作製バッファーの種類により、様々なタンパク質を分析できる。 Wako Bio Window No97, p.12 (2009.8) |
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使用方法 | ゲルの作成には通常、緩衝液100mlあたり12~14gの加水分解デンプンを溶解させます。ゲルの硬さはロットにより変わるため毎ロット最適濃度を確認して下さい。 ≪ゲル作製用緩衝液≫ ゲル作製に汎用される緩衝液です。 ●0.03mol/Lほう酸,0.012mol/L水酸化ナトリウム(pH 8.48) ●0.045mol/L Tris,0.025mol/lほう酸,0.001mol/L EDTA(pH 8.5) ●0.076mol/L Tris,0.005mol/Lくえん酸(pH 8.65) 〔アルブミンを泳動するとき、アルブミンバンドの幅が、広い>中間>狭い、状態になる〕 上記三つのゲル緩衝液で作製したゲルには、〔0.3mol/Lほう酸、0.06mol/L水酸化ナトリウム(pH 8.45)〕を泳動用様緩衝液に用いる。 ●0.0014mol/Lくえん酸,0.0086mol/Lりん酸水素二ナトリウム(pH 7.0):ゲル作製用緩衝液 0.004mol/Lくえん酸,0.032mol/L Na2HPO4(pH 7.0):泳動用緩衝液 ●0.005-0.025mol/Lりん酸緩衝液(pH 7.0-7.6) ●0.02mol/L酢酸緩衝液(pH 4.2-5.6)(6mol/L尿素を含む) 〔ヒストンやリボソームなど、塩基性タンパク質〕 ●0.004-0.02mol/Lグリシン緩衝液(pH 9.5)(8mol/L尿素を含む) ●0.025mol/L Tris-HCl(pH 8.5):ゲル緩衝液 0.3mol/L Tris-HCl(pH 8.5):泳動槽用緩衝液 ●0.02mol/Lぎ酸緩衝液(pH 2.7) 〔塩基性タンパク質〕 |
物性情報
外観 | 白色〜わずかにうすい褐色, 結晶性粉末〜粉末 |
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溶解性 | 水に溶ける。「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。 |
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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