V8プロテアーゼ
V8 Protease
比較
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製品コード
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容量
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価格
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在庫
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2mg
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16 |
ドキュメント
概要・使用例
概要 | 〈タンパク質工学用試薬〉〈アミノ酸配列分析試薬〉〈配列分析用酵素〉 プロテアーゼによるポリペプチド鎖の切断は、穏和な条件下で行うため、アミノ酸残基側鎖の修飾(酸化,ハロゲン化,脱アミドなど)が起こらず、また被修飾残基(糖鎖,脂質,リン酸,硫酸などの結合部位)を含むペプチドも通常完全な形で収率良く回収できる。同一消化条件を用いれば再現性の高い断片化ができる。タンパク質の一次構造解析に、基質特異性の高い酵素を用いるのは、アミノ酸組成からおおよその断片の数や平均的な大きさが予想でき、さらに重要なことは部分的切断(非特異的切断)による分離の複雑化を避けられることによる。 本品はDrapeauらによってStaphylococcus aureus(V8菌株)から単離された、グルタミン産のカルボキシル基側を特異的に切断する酵素である。アンモニア系バッファー中ではグルタミン酸のカルボキシル基側のペプチド結合とエステル結合を、りん酸系バッファー中ではグルタミン酸およびアスパラギン酸のカルボキシル基側をそれぞれ切断する。この高い基質特異性のため、本品は種々のタンパク質の一次構造決定時のペプチド断片化に使用されている。 特異性:アンモニアバッファー中でグルタミン酸のカルボキシル基を含むペプチド結合とエステル結合を切断する。りん酸バッファー中でグルタミン酸およびアスパラギン酸のカルボキシル基を含むペプチド結合とエステル結合を切断する。 |
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用途 | 種々のタンパク質の一次構造決定時のペプチド断片化。 |
使用方法 | ・グルタミン酸のカルボキシル基側のみを切断する場合 0.01~0.1mol/l 炭酸水素アンモニウム(pH 7.8)あるいは0.01~0.1mol/l 酢酸アンモニウム(pH 4.0)中、酵素:基質(mol/mol)=1 : 30~100, 30~37℃, 2~24時間分解する。 ・アスパラギン酸のカルボキシル基も同時に切断する場合 0.01~0.1mol/l りん酸バッファー(pH 7.8)中で、同様の条件で分解する。 |
使用上の注意 | 安定性 : pH 4~10で安定であり、凍結乾燥あるいは凍結保存に耐える。0.2%SDS中で100%、4mol/l尿素中で50%活性を有する。 |
物性情報
外観 | 白色~うすい褐色、結晶~粉末 |
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起源 | Staphylococcus aureus V8 |
反応 | グルタミン酸のカルボキシル基側を特異的に切断する。 |
pH情報 | 最適pH : pH 3.5~9.5の範囲でプロテアーゼ活性を有し, pH 4.0およびpH 7.8に活性の極大がある(ヘモグロビン基質)。 |
阻害情報 | 主な阻害剤 DFPによって阻害される。 |
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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