グルテリン, コメ由来(山田錦)
Glutelin, from Rice(Yamadanishiki)
ドキュメント
概要・使用例
概要 | 麹菌は、日本酒・味噌・食用酢・醤油など多くの発酵食品に利用されています。 特に、清酒醸造では麹菌の働きが日本酒の風味に作用を及ぼすことから、麹菌の品質管理の方法が定められています。 この中で、麹菌プロテアーゼ活性測定方法では合成基質もしくはカゼイン(ウシミルク由来)を基質として用いることが推奨されているものの、近年これらの基質では、実際の麹菌のプロテアーゼ活性(蒸米におけるコメタンパク質の分解物の産生)との相関性が低いことが報告されています。 本品(精製/フィチン酸低減化グルテリン)を基質として用いた場合と蒸米を基質として用いた場合とで、プロテアーゼ分解産物に相関性が認められています。 コメには易消化性で希薄な酸あるいはアルカリ溶液に溶解する"グルテリン"、同じく易消化性で塩溶液に溶解する"グロブリン"及びアルコール溶液に溶解する"プロラミン"の3種類のタンパク質が含まれています。 コメを主食とする日本では、コメの加工食品が発達し様々な形態で食されている一方で、コメに対するアレルギーの増加が問題となっています。 本品はコメからグルテリンを抽出・精製し、フィチン酸を低減化したもので、乳酸溶液可溶性のグルテリンです。 ※フィチン酸:植物種子(穀物や豆類)に含まれるリンの貯蔵物質。myo-イノシトールの六りん酸エステル。キレート作用が強く、グルテリンの再溶解を阻害する。 |
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使用例 | 溶解方法:10mmol/L 乳酸溶液に約5mg/mlに溶解させる。溶解しずらい場合、超音波照射する。 |
物性情報
外観 | 白色〜ほとんど白色, 結晶性粉末〜粉末 |
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起源 | 『山田錦』より抽出・精製 |
溶解性 | 希乳酸溶液(10mmol/L)に可溶「溶解性情報」は、最適溶媒が記載されていない場合がございます。 |
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
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