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免疫染色用青色蛍光基質 CLAMP F405-Signal Boosting

製造元 :
(株)同仁化学研究所
保存条件 :
冷凍 (ドライアイス輸送)
適用法令 :
危4-3(水溶性)-III
GHS :
  • 構造式
  • ラベル
  • 荷姿
比較
製品コード
容量
価格
在庫
販売元
342-09991
製造元
C554
JAN
4987481641815
10μL
希望納入価格
52,400 円

ドキュメント

スペクトルデータ
検査成績書
校正証明書

製品概要/特長

発現量の少ない表面抗原を高感度に検出

細胞の特長を解析するために、抗体を用いた表面抗原の検出法が汎用されており、サンプルに含まれる細胞のタイプの特定や、異常な細胞の検出などに用いられています。表面抗原の検出、すなわち細胞表面タンパク質の特異的検出には、蛍光標識抗体を用いた方法が広く利用されていますが、発現量の少ない表面抗原に対してこの方法は感度が低く、適用が困難な場合があります。CLAMP F405-Signal Boosting は、既存品の課題である検出感度を解決した色素です。

検出例

3STEPで高感度検出

  • 操作は一般的な二次抗体法と同じです。目的のタンパク質を認識する一次抗体を標識後、β-Galactosidase 標識二次抗体を標識し、染色液を添加するだけで検出が可能です。

  • 操作フロー

測定原理

  • 本製品では、細胞表面タンパク質に対する一次抗体、 β-Galactosidase 標識二次抗体、およびβ-Galactosidase の蛍光基質CLAMP F405 を使用します。 この蛍光基質は、無蛍光で細胞膜非透過性という性質を有しております。細胞表面タンパク質を介して細胞表面にβ-Galactosidase が存在すると、この蛍光基質が反応して、キノンメチド構造を有する化合物を生成します。この反応生成物は細胞膜透過性を有しているため、細胞内に入り込み、細胞内のチオールやアミノ基などと反応して共有結合を形成し、蛍光を発します。この反応は抗原の量に依存したβ-Galactosidase の存在により、色素が反応し細胞内に蓄積していきます。 このようなメカニズムで、細胞表面タンパク質特異的かつ低発現な抗原に対しても高感度に細胞を蛍光染色することが可能となります。

    ご注意: 本手法は、表面抗原の局在を確認することはできません。

  • 測定原理

参考文献:Noguchi, K. et al., “β-Galactosidase-Catalyzed Fluorescent Reporter Labeling of Living Cells for Sensitive Detection of Cell Surface Antigens”,Bioconjugate Chem., 2020, 31(7), 1740–1744.

実験例

高感度・高選択性・高滞留性を実現

PD-L1 発現誘導させたHepG2 細胞とCFSE で染色したコントロール細胞を準備し、この二つの細胞を混合したサンプルをCLAMP 法を用い てPD-L1 発現細胞の検出を行いました。CLAMP 法にて染色された細胞はCFSE 染色細胞とは局在が一致せず、しっかりと染め分けていること が確認できました。これにより、二次抗体法では検出困難であったHepG2 細胞のPD-L1 発現を正確に染め分けられていることが分かりました。

※ CFSE: 5- or 6(- N-Succinimidyloxycarbonyl)fluorescein 3‘,6’-diacetate 

実験例

FFPE組織切片-ヒト小腸での実績

ヒト小腸のFFPE 組織切片上で αSMA(α-smooth muscle actin) とケラチンを、それぞれCLAMP 法とチラミド法(TSA 法: Tyramide signal amplification)で検出しました。 結果、鮮明に染め分けができ、他の染色法との多重染色が可能であることが分かりました。

実験例

概要・使用例

概要 【製品概要】
細胞表面タンパク質の特異的な検出方法として、蛍光標識抗体を用いた蛍光検出法が広く知られています(蛍光免疫染色法)。しかし、感度が低く、適用対象が限られるという問題が存在しております。
そこで、同仁化学ではこれらの課題を解決するために、高感度蛍光染色法CLAMP法(quinone methide-based catalyzed signal amplification)を開発しました。本手法では、抗原を一次抗体とβ-Galactosidase(β-Gal)標識抗体で標識した後、β-Galの蛍光基質であるCLAMP F405を用いて蛍光染色を行います。
CLAMP F405自体は無蛍光で細胞膜非透過性の化合物ですが、β-Galと反応すると、細胞膜透過性のquinone methideへ変換され、細胞内のアミノ基やチオール基などの求核剤と反応して蛍光を発します。この蛍光シグナルはβ-Galによる酵素反応によって増幅されるため、特定の細胞表面タンパク質を発現する細胞を選択的かつ高感度に蛍光染色することが可能です。また、生細胞の細胞表面タンパク質だけでなく、固定細胞や組織切片の様々な抗原検出にも適用可能です。
(Wako BioWindow SEP 2022 / No.173, p21)

物性情報

「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。

製造元情報

別名一覧

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