SIトレーサブルな認証標準物質

アミノ酸分析(認証標準物質・アミノ酸混合標準液)

血液試料中のアミノ酸を測定し、がんや糖尿病、脳卒中などの将来における羅患可能性をスクリーニングする技術の開発等が進む中、より精確にアミノ酸量を定量することが求められてきています。
この度当社では、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)による認定制度(ASNITE)に基づくアミノ酸混合標準液生産者としての認定を受け、計量トレーサビリティ※1 の確保された認証標準物質としてのアミノ酸混合標準液を販売いたしました。本製品を用いることでアミノ酸類の精確な定量値を得ることが可能となります。

※1:「計量トレーサビリティ」とは、切れ目ない校正の連鎖を通じて測定結果を計量参照に関連付けることができる測定結果の性質を意味します。

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特長

  • 計量学的トレーサビリティを担保(SIトレーサブル)
  • 安定性・均質性等から得られた不確かさを付与
  • 国内初のISO 17034の認定アミノ酸混合標準液(ASNITE認定プログラムによる)
  • 不純物としてのアミノ酸類情報を記載
  • 組成の異なる5製品をラインアップ

認証書

組成一覧

P-Ser Tau PEA Urea Asp Hyp Thr Ser Asn Glu Gln Sar Aad Pro Gly Ala Cit Abu Val (Cys)2 Met Hcy
(Ala)
Ile Leu Tyr
AN
B
H
APDS1
APDS2
Phe bAla bAib 4Abu Trp MEA NH4 5Hyl Orn Lys 1Mehis His 3Mehis Ans Car Arg
AN
B
H
APDS1
APDS2

AN…アミノ酸混合標準液, AN型 (製品コード:015-27891)
B …アミノ酸混合標準液, B型 (製品コード:011-27871)
H …アミノ酸混合標準液, H型 (製品コード:018-27881)
APDS1…APDS タグ® ワコー用アミノ酸混合標準液 No.1 (製品コード:017-27851)
APDS2…APDS タグ® ワコー用アミノ酸混合標準液 No.2 (製品コード:014-27861)

略称一覧

略称 アミノ酸類 略称 アミノ酸類 略称 アミノ酸類 略称 アミノ酸類 略称 アミノ酸類
P-Ser o-ホスホセリン Glu グルタミン酸 Val バリン bAib β-アミノイソ酪酸 His ヒスチジン
Tau タウリン Gln グルタミン (Cys)2 シスチン 4Abu 4-アミノ酪酸 3Mehis 3-メチルヒスチジン
PEA o-ホスホエタノールアミン Sar サルコシン Met メチオニン Trp トリプトファン Ans アンセリン
Urea 尿素 Aad 2-アミノアジピン酸 Hcy(Ala) シスタチオニン MEA 2-アミノエタノール Car カルノシン
Asp アスパラギン酸 Pro プロリン Ile イソロイシン NH4 アンモニウムイオン Arg アルギニン
Hyp ヒドロキシプロリン Gly グリシン Leu ロイシン 5Hyl 5-ヒドロキシリシン
Thr トレオニン Ala アラニン Tyr チロシン Orn オルニチン
Ser セリン Cit シトルリン Phe フェニルアラニン Lys リシン
Asn アスパラギン Abu 2-アミノ酪酸 bAla β-アラニン 1Mehis 1-メチルヒスチジン

測定手法

APDS法

APDS(3-アミノピリジル-N-ヒドロキシスクシンイミジルカルバメート)法は、従来は2時間かかっていたアミノ酸分析を数分間で測定することができる新しい高速アミノ酸分析法です。APDSで誘導体化し、HPLCで分離、質量分析計で検出することにより、クロマトグラムにおける保持時間が同一であっても、m/zによってそれぞれのアミノ酸を区別することができ、分析時間を大幅に短縮することが可能です。

ニンヒドリン発色法

アミノ酸自動分析法はカラムクロマトグラフィーにより各アミノ酸を分離した後、ニンヒドリンと反応発色させて吸光度測定を行うポストカラム法、いわゆるニンヒドリン法が多く用いられています。定量性、再現性に優れた分析法です。

PTC法

PTC(フェニルチオカルバモイル)化は、フェニルイソチオシアナート(PITC)試薬(製品コード:162-08473)を用いて誘導体化する方法で、一級アミンおよび二級アミンに反応します。誘導体化した化合物の分子吸光係数がどのアミノ酸もほとんど同じであるという特長を有しています。
多成分のアミノ酸の同時分析にはグラジエント溶出が必要になりますが、Wakopak® Wakosil® -PTCと専用溶離液を使用することで簡便に再現性の良いアミノ酸の分離分析が可能です。

製品一覧

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【アミノ酸混合標準液, AN型組成】

o-ホスホセリン 0.1125~0.1375 μmol/mL サルコシン 0.5625~0.6875 μmol/mL L-メチオニン 0.2250~0.2750 μmol/mL
タウリン 0.1125~0.1375 μmol/mL L-プロリン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-シスタチオニン 0.1125~0.1375 μmol/mL
o-ホスホエタノールアミン 0.1125~0.1375 μmol/mL グリシン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-イソロイシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
尿素 4.500~5.500 μmol/mL L-アラニン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-ロイシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-アスパラギン酸 0.2250~0.2750 μmol/mL L-シトルリン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-チロシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-ヒドロキシプロリン 0.2250~0.2750 μmol/mL DL-2-アミノ酪酸 0.1125~0.1375 μmol/mL L-フェニルアラニン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-トレオニン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-バリン 0.2250~0.2750 μmol/mL β-アラニン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-セリン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-シスチン 0.1125~0.1375 μmol/mL DL-3-アミノイソ酪酸 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-グルタミン酸 0.2250~0.2750 μmol/mL

【アミノ酸混合標準液, B型組成】

4-アミノ酪酸 0.2250~0.2750 μmol/mL 1-メチル-L-ヒスチジン 0.2250~0.2750 μmol/mL
2-アミノエタノール 0.2250~0.2750 μmol/mL L-ヒスチジン 0.2250~0.2750 μmol/mL
塩化アンモニウム 0.2250~0.2750 μmol/mL 3-メチル-L-ヒスチジン 0.2250~0.2750 μmol/mL
5-ヒドロキシ-DL-リシン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-アンセリン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-オルニチン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-カルノシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-リシン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-アルギニン 0.2250~0.2750 μmol/mL

【アミノ酸混合標準液, H型組成】

L-アスパラギン酸 0.2250~0.2750 μmol/mL L-メチオニン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-トレオニン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-イソロイシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-セリン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-ロイシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-グルタミン酸 0.2250~0.2750 μmol/mL L-チロシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-プロリン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-フェニルアラニン 0.2250~0.2750 μmol/mL
グリシン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-リシン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-アラニン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-ヒスチジン 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-シスチン 0.1125~0.1375 μmol/mL 塩化アンモニウム 0.2250~0.2750 μmol/mL
L-バリン 0.2250~0.2750 μmol/mL L-アルギニン 0.2250~0.2750 μmol/mL

【APDS タグ® ワコー用アミノ酸混合標準液 No.1 組成】

L-アスパラギン酸 0.1800~0.2200 μmol/mL L-グルタミン酸 0.900~1.100 μmol/mL サルコシン 0.1800~0.2200 μmol/mL
L-シトルリン 0.900~1.100 μmol/mL DL-2-アミノ酪酸 0.4500~0.5500 μmol/mL L-シスチン 0.900~1.100 μmol/mL
L-メチオニン 0.900~1.100 μmol/mL DL-3-アミノイソ酪酸 0.1800~0.2200 μmol/mL 4-アミノ酪酸 0.1800~0.2200 μmol/mL
2-アミノエタノール 0.1800~0.2200 μmol/mL 5-ヒドロキシ-DL-リシン 0.1800~0.2200 μmol/mL 1-メチル-L-ヒスチジン 0.1800~0.2200 μmol/mL
3-メチル-L-ヒスチジン 0.1800~0.2200 μmol/mL L-アンセリン 0.1800~0.2200 μmol/mL L-カルノシン 0.1800~0.2200 μmol/mL
L-ヒドロキシプロリン 0.1800~0.2200 μmol/mL

【APDS タグ® ワコー用アミノ酸混合標準液 No.2 組成】

タウリン 4.500~5.500 μmol/mL L-トレオニン 4.500~5.500 μmol/mL L-セリン 4.500~5.500 μmol/mL
グリシン 9.00~11.00 μmol/mL L-アラニン 9.00~11.00 μmol/mL L-バリン 9.00~11.00 μmol/mL
L-イソロイシン 4.500~5.500 μmol/mL L-ロイシン 4.500~5.500 μmol/mL L-チロシン 4.500~5.500 μmol/mL
L-フェニルアラニン 4.500~5.500 μmol/mL L-オルニチン 2.250~2.750 μmol/mL L-リシン 4.500~5.500 μmol/mL
L-ヒスチジン 4.500~5.500 μmol/mL L-アルギニン 2.250~2.750 μmol/mL L-プロリン 4.500~5.500 μmol/mL

関連製品一覧

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アミノ酸混合標準液(高濃度タイプ)

混合内部標準液

APDS法

ニンヒドリン発色法(日立高速アミノ酸分析用)

ニンヒドリン発色法(日本電子用)

PTC法

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  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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