エノキサシン1.5水和物
Enoxacin 1.5-Hydrate
ドキュメント
アプリケーション
概要・使用例
概要 | 本品はニューキノロン系抗生物質で、緑膿菌をはじめとするグラム陰性菌から黄色ブドウ球菌などのグラム陽性菌に至るまで、幅広い抗菌スペクトラムを示す。抗生物質とは交差耐性がない抗菌剤として用いられる。 近年、ShanらはエノキサシンがmicroRNAのプロセシングを促進することを見出し、動物細胞においてRNAiのモジュレーターとして機能することを報告しています。 A small molecule enhances RNA interference and promotes microRNA processing,,G. Shan, Y. Li, J. Zhang, W. Li, K. E. Szulwach, R. Duan, M. A. Faghihi, A. M. Khalil, L. Lu, Z. Paroo, A. W. S. Chan, Z. Shi, Q. Liu, C. Wahlestedt, C. He, P. Jin, Nat. Biotechnol. 2008, 26, 933. ニューキノロン系抗生物質のスクリーニング ニューキノロン系抗生物質は、グラム陰性菌と多くのグラム陽性菌に対して殺菌的に作用します。作用機序は細菌のⅡ型トポイソメラーゼであるDNAジャイレース、またはトポイソメラーゼⅣに作用し、DNA複製を阻害します。 多剤耐性菌の出現により、新規抗生物質の開発ターゲットとしてニューキノロン系抗生物質が注目されています。 新規ニューキノロン系抗生物質のスクリーニングにご活用下さい。高純度に大量合成可能ですので、お問い合わせ下さい。 ニューキノロン系抗生物質とRNAiとの関係 近年、Shanらは、ニューキノロン系抗生物質の一つであるEnoxacin及びそれらの類縁体が、microRNAのプロセシングを促進することを見出し、動物細胞においてRNAiのモジュレーターとして機能することを報告しています。 核酸医薬候補となるsiRNAやmicroRNAと併用することで、効果的なmRNAのノックダウンが期待できます。 (Wako BioWindow JAN.2012/No.114, p7) |
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特長 | (Wako BioWindow 2015.7/No.138, p36) |
使用例 | G. Shan, et al, Nat. Biotechnol. 2008, 26, 933. |
使用上の注意 | 不活性ガス封入 |
物性情報
外観 | 白色~うすい黄褐色, 結晶~粉末 |
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溶解性 | 酢酸に溶けやすく、メタノールに溶けにくく、クロロホルムに極めて溶けにくく、水、エタノール(95)及びジエチルエーテルにほとんど溶けない。 |
製造元情報
別名一覧
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- 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
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