ラボアッセイ™ クレアチニン
LabAssay ™ Creatinine
- 製造元 :
- 富士フイルムワコーシバヤギ(株)
- 保存条件 :
- 冷蔵 (氷冷輸送)
- 適用法令 :
- 安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2
- GHS :
-
- 構造式
- ラベル
- 荷姿
比較
|
製品コード
|
容量
|
価格
|
在庫
|
|
---|---|---|---|---|---|
|
|
500回用
|
|
20以上 |
|
ドキュメント
- スペクトルデータ
-
- 検査成績書
-
- 校正証明書
-
キットコンポーネント
概要
クレアチニンは、筋・神経内でクレアチンりん酸から直接に、あるいはクレアチンの脱水によって生成される物質です。老廃物であるクレアチニンは腎糸球体でろ過されて体外に排出されます。本品はJaffé 反応を利用した特異性の高いクレアチニン測定キットです。マイクロプレート法によりマウス血清・尿中のクレアチニンの測定に用いることができます。
測定原理
検体に除タンパク試薬を加えて遠沈後、上清を分離します。この上清にピクリン酸を作用させると、検体中のクレアチニンがアルカリ溶液中でピクリン酸と反応して橙赤色の縮合物を生じます(Jaffé 反応)。この橙赤色の吸光度を測定することにより検体中のクレアチニン濃度を求めます。

性能
- 検量線範囲:2.5~10 mg/dL(mg/100 mL)
- 測定時間:約40 分
- 検体量:50 μL
- 測定波長:520 nm
標準曲線例

測定操作法
マイクロプレート法
下記に従って、反応させてください。
テスト | スタンダード | ブランク | |
---|---|---|---|
最初の操作はサンプルチューブで行う | |||
試料 | 検体 50 μL |
標準液 50 μL |
蒸留水または イオン交換水 50 μL |
除タンパク試薬 | 300 μL | 300 μL | 300 μL |
よく混合する。室温で10 分間放置。遠心分離2500 rpm 以上、10 分間。 以降の操作はウェル内で行う |
|||
上 清 | 100 μL | 100 μL | 100 μL |
25 ℃ ~ 30 ℃に置く | |||
ピクリン酸試薬 | 50 μL | 50 μL | 50 μL |
0.75mol/L水酸化 ナトリウム溶液 |
50 μL | 50 μL | 50 μL |
25 ℃ ~ 30 ℃で20 分間放置。 次の30 分以内にブランクを対照として検体及び標準液の吸光度(波長:520 nm)を測定する。 |
データ
添加回収試験
-
ヒト検体
検体 添加量 (mg/dL) 実測値 (mg/dL) 回収量 (mg/dL) 回収率 (%) 血清検体 - 3.68 - - 2.71 6.37 2.70 99.6 3.55 7.10 3.42 96.3 4.21 7.55 3.87 91.9 血漿検体
(EDTA)- 3.43 - - 3.30 6.47 3.04 95.2 4.33 7.39 3.96 91.5 5.13 7.69 4.26 83.0 血漿検体
(ヘパリン)- 3.37 - - 3.31 6.97 3.60 109 4.34 7.86 4.49 103 5.14 8.21 4.84 94.2 -
マウス検体
検体 添加量 (mg/dL) 実測値 (mg/dL) 回収量 (mg/dL) 回収率 (%) 血清検体 - 2.68 - - 3.00 5.90 3.22 107 5.14 8.08 5.40 105 6.74 8.90 6.22 92.3 血漿検体
(EDTA)- 3.14 - - 2.71 5.63 2.49 91.9 4.65 7.74 4.60 98.9 6.10 8.25 5.11 83.8 血漿検体
(ヘパリン)- 3.01 - - 2.85 5.48 2.47 86.7 4.88 7.74 4.73 96.9 6.41 8.60 5.59 87.2
-
ラット検体
検体 添加量 (mg/dL) 実測値 (mg/dL) 回収量 (mg/dL) 回収率 (%) 血清検体 - 2.86 - - 3.27 5.61 2.75 84.1 5.60 8.13 5.27 94.1 7.35 9.34 6.48 88.2 血漿検体
(EDTA)- 2.78 - - 2.79 5.22 2.44 87.5 4.78 8.3 5.52 115 6.27 9.22 6.44 103 血漿検体
(ヘパリン)- 2.88 - - 3.17 5.53 2.65 83.6 5.43 8.25 5.37 98.9 7.13 9.27 6.39 89.6
検体測定例
-
ヒトプール検体
測定値 (mg/dL) mean SD CV (%) ヒト血清 3.69 3.67 3.68 0.012 0.33 ヒト血漿 (EDTA) 3.43 3.44 3.43 0.0071 0.21 -
ラット血清
No. 測定値 (mg/dL) mean SD CV (%) 備考 1 0.553 0.546 0.550 0.0049 0.90 参考値 2 0.716 0.824 0.770 0.076 9.9 参考値 3 1.12 1.26 1.19 0.095 8.0 参考値 4 1.22 1.29 1.25 0.050 4.0 参考値 5 1.04 0.994 1.01 0.029 2.9 参考値
-
ラット血漿 (EDTA)
No. 測定値 (mg/dL) mean SD CV (%) 備考 1 0.319 0.288 0.304 0.022 7.2 参考値 2 0.638 0.627 0.633 0.0078 1.2 参考値 3 0.824 0.871 0.848 0.033 3.9 参考値 4 0.661 0.681 0.671 0.014 2.1 参考値 5 0.205 0.233 0.219 0.020 9.0 参考値 -
マウス血清
No. 測定値 (mg/dL) mean SD CV (%) 備考 1 0.199 0.205 0.202 0.0042 2.1 参考値 2 0.492 0.507 0.500 0.011 2.1 参考値 3 0.734 0.722 0.728 0.0085 1.2 参考値 4 0.641 0.716 0.679 0.053 7.8 参考値 5 0.192 0.219 0.206 0.019 9.3 参考値
-
マウス血漿 (EDTA)
No. 測定値 (mg/dL) mean SD CV (%) 備考 1 0.0950 0.103 0.0990 0.0057 5.7 参考値 2 0.607 0.559 0.583 0.034 5.8 参考値 3 0.556 0.528 0.542 0.020 3.7 参考値 4 0.490 0.546 0.518 0.040 7.6 参考値 5 0.113 0.110 0.112 0.0021 1.9 参考値
希釈直線性試験



参考文献
- Kawamoto, T. et al. : Glycative Stress Res., 3, 15 (2016). Relationships between urinary melatonin metabolites and glycative stress and body functional age ※ヒト尿
- Guan, Y. et al. : J. Pharmacol. Sci., 135, 81 (2017). A protease-activated receptor-1 antagonist protects against podocyte injury in a mouse model of nephropathy ※マウス尿、血漿
- Ito, K. et al. : Biol. Pharm. Bull., 38, 1169 (2015). Increased Milk Protein Concentration in a Rehydration Drink Enhances Fluid Retention Caused by Water Reabsorption in Rats ※ラット尿 、血漿
- Tahara, Y. et al. : Med. Chem. commun., 8, 415 (2017). Encapsulation of a nitric oxide donor into a liposome to boost the enhanced permeation and retention (EPR) effect ※マウス血清
- Nasrin, S. et al. : J. Pharmacol. Sci., 122, 270 (2013). Beneficial Effects of Gosha-jinki-gan and Green Tea Extract in Rats With Chemical Cystitis ※ラット尿
- Toyama, K. et al. : Br. J. Pharmacol., 166, 1183 (2012). Loss of multidrug and toxin extrusion 1 (MATE1) is associated with metformin-induced lactic acidosis ※マウス血漿
概要・使用例
概要 | 生化学検査用キット LabAssay™ シリーズ ラボアッセイ ™ シリーズは、ヒト・マウス・ラットなど動物試料を対象とした生化学検査用キットです。 マイクロウェルプレートを用いて測定するため、必要となる検体量が少量ですみ、一度に多検体を測定することができます。 ラボアッセイ ™ クレアチニン クレアチニンは筋・神経内でクレアチンりん酸から直接に、あるいはクレアチンの脱水によって生成され、腎糸球体でろ過されて体外に排出される代謝産物です。 ■ 性能 ・検量線範囲:2.5 ~ 10 mg/dL(mg/100 mL) ・測定時間:約 40 分 ・検体量:50 μL ・測定波長:520 nm ・対象動物種:ヒト、マウス、ラット、イヌ、ネコ ・対象検体:血清・血漿・尿 (Wako BioWindow No.172 (2022年6月) p04) |
---|
物性情報
「物性情報」は参考情報でございます。規格値を除き、この製品の性能を保証するものではございません。
本製品の品質及び性能については、本品の製品規格書をご確認ください。
なお目的のご研究に対しましては、予備検討を行う事をお勧めします。
製造元情報
別名一覧
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 製品規格・包装規格の改訂が行われた場合、画像と実際の製品の仕様が異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
Share