酵素反応

生体触媒の利用は、「不要なものを出さない」、「不要なものを作らない」というグリーンケミストリーの観点から注目されており、光学活性な化合物を容易に得るための便利な手法の一つです。

酵素は化合物の立体を正確に認識し、どちらか一方の立体にしか作用しないという厳密な基質特異性をもっています。過去、酵素は本体がタンパク質であるということから安定的な確保が厳しいこと、反応中の安定性、特に有機溶媒系での反応に問題がありました。

その後、遺伝子工学技術の進歩により、遺伝子組み換えで製造された酵素が安価かつ大量に製造され医薬品中間体合成など産業への応用が加速してきています。

  • 高い立体選択性を示す
  • 有機溶媒系だけではなく、水系の反応に使用可能
  • 常温・常圧の温和な条件下で反応が進行
  • 固定化することで繰り返し反応に使用可能
  • 化学触媒を必要としないため安価、かつ、環境負荷(廃棄物)が軽減