触媒

有機合成で用いる触媒(catalyst) は、それ自身が変化することなく特定の反応を促進する働きがあります。ラボスケールから工業的生産まで多くの場面で活用されており、有機合成の発展に大きく貢献しています。

触媒には均一系と不均一系があります。
均一系触媒は特定の配位子を持つ金属錯体や、有機分子触媒が分類されます。反応溶媒に溶解するので、比較的反応が早いのが特長です。反応終了後には後処理によって分離します。
不均一触媒には担体や固定相に触媒を固定化し、触媒の表面で反応します。均一系と比べて反応速度は緩やかですが、後処理や回収が容易である特長があります。

ここでは、遷移金属触媒や配位子、フロー反応用の固定化触媒、分子触媒・不斉配位子、さらに生体反応だけでなく有機合成のでも活用いただける酵素をご紹介しています。