蛍光プローブ (生体機能解析)

蛍光プローブの中には、細胞内の環境(pHや脂溶性/水溶性)によって蛍光強度あるいは蛍光波長が変化するものがあります。このような蛍光プローブを応用することで生体機能の解析を行うことが可能です。当社では脂溶性環境下で蛍光強度が増大する蛍光プローブと、酸性環境で蛍光強度が増大する蛍光プローブを組み合わせた同仁化学研究所のオートファジー検出試薬を取り扱っております。

学術コンテンツ

生体機能解析に使用される蛍光プローブ

オートファジー

オートファジーとは、細胞内成分(タンパク質、細胞小器官など)をオートファゴソームと呼ばれる二重膜で隔離し、その後オートファゴソームにリソソームが融合したオートリソソームにより細胞内成分を分解する現象です。

オートファジーを検出するには、オートファゴソームの形成に必要な隔離膜に取り込まれるように疎水性であり、かつオートファゴソームとリソソームが融合した後の酸性条件下で蛍光が増大するような特性をもつ蛍光プローブを使用します。

アポトーシス

アポトーシスはプログラム細胞死とも呼ばれ、組織の形成などに必要な遺伝的に決められた細胞死です。

アポトーシスの検出には、Hoechest 33342染色やTUNEL(TdT-mediated dUTP nick end labeling)法のように核や染色体DNAの断片化を検出する方法やアポトーシスにより細胞膜の外側に露出したフォスファチジルセリンを検出するAnnexin染色などの方法があります。またアポトーシスでは多くの場合システインプロテアーゼであるカスパーゼが活性化されており、カスパーゼ活性を検出する蛍光プローブも開発されています。

参考文献

三輪佳宏 編:「実験がうまくいく蛍光・発光試薬の選び方と使い方」 (羊土社) (2007)