安全性試験

創薬研究においては、ターゲットとなる生理活性物質が生体に与える影響を調べる必要があります。
当社では、腎障害マーカーであるアルブミン(Albumin)、肝障害マーカーであるグルタミン酸脱水素酵素(Glutamate Dehydrogenase; GLDH)、T 細胞依存性抗体産生試験(TDAR、T cell Dependent Antibody Reaction)用のELISAキットを提供しています。
また、成長ホルモン(Growth Hormone; GH)、黄体形成ホルモン(Luteinizing Hormone; LH)、甲状腺刺激ホルモン(Thyroid Stimulating Hormone; TSH)測定用ELISAキットもラインアップしています。

学術コンテンツ

安全性試験の種類と測定項目

医薬品の非臨床試験において、安全性試験(毒性試験)はその医薬品が安全か、またどの程度の投与量や投与期間であれば問題ないかを評価する試験であり、薬理試験や薬物動態試験と並んで重要な試験です。
非臨床における代表的な安全性試験には以下のようなものがあります。
※項目や内容は掲載当時のものであり、変更になる可能性があります。

がん原性試験

動物において腫瘍を引き起こす可能性があるかどうかを確かめます。げっ歯類(マウスもしくはラット)を用いた発がん試験によって評価されます。発がんのメカニズムを調べる際には甲状腺刺激ホルモン(Thyroid stimulating hormone/TSH)などの下垂体内分泌ホルモンが測定されます。

遺伝毒性試験

遺伝的な障害(遺伝子突然変異、染色体の異常や組換え、数的染色体異常など)を引き起こす物質を検出するためのin vivoおよびin vitro試験です。がん原性の予測にも有用とされています。細菌を用いる復帰突然変異試験での変異原性の評価(エームス試験)やほ乳類細胞でのin vivo, in vitroの遺伝毒性の評価が用いられます。

毒性試験

被験物質を哺乳動物に投与したとき、明らかな毒性変化を惹起する用量とその変化の内容、毒性変化の認められない用量を明らかにする試験です。単回及び反復投与毒性試験が行われ、体重や採餌量の測定、血液検査、尿検査などを実施します。 血中/尿中アルブミンや血中GLDHの測定は薬剤性腎障害(DKI)、薬剤性肝障害(DILI)などの評価に用いられています。

生殖発生毒性試験

哺乳類の生殖発生に対する影響を評価します。親動物の母体機能や出生児の形態、機能に異常がないかを調べます。

免疫毒性試験

免疫応答の抑制や亢進など免疫系に対する毒性を評価します。血液学的検査や血液生化学的検査、病理組織学的検査などが行われます。また確実な抗体産生を引き起こすことが知られているT細胞依存性抗原(ヒツジ赤血球やKLH)を使用した T細胞依存性抗体産生(TDAR)試験は抗体産生に対する影響を評価する際に実施されます。

光安全性試験

光照射によって産生される光反応性物質に対する急性の組織反応(光毒性)および光反応生成物により引き起こされる免疫を介した反応(光アレルギー)の有無を評価します。

参考文献

https://www.pmda.go.jp/int-activities/int-harmony/ich/0069.html 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構HP(2020年12月22日閲覧)