抗生物質

抗生物質は、微生物によってつくられる化学物質で、ほかの微生物に対して作用し、その発育を阻害する物質です。動物細胞の培養において、微生物が培地に混入すること(コンタミネーション)は、重大な影響を及ぼします。コンタミネーションが起こった場合には細胞培養の継続が難しく、同じインキュベーター内で培養している細胞への汚染が広がる可能性があります。コンタミネーションを起こしても、微生物が増殖しないように、培地への抗生物質の添加が広く行われています。抗生物質は、抗菌、抗ウイルス、抗真菌薬などに分類され、細胞壁合成の阻害、細胞膜構造の変化、タンパク質合成阻害など様々な作用により効果を発揮します。ここでは細胞培養で良く使用される、抗生物質及び抗真菌薬を紹介いたします。

各種抗生物質の作用
  • アムホテリシンB:ポリエンマクロライド系抗生物質。感受性菌の膜ステロールを含む細胞膜と結合し、膜構造に変化を与え、その透過性障害を起こさせ、菌を死滅させる。
  • ブラストサイジンS:ヌクレオシド系抗生物質。タンパク質合成を阻害する。
  • G-418:アミノグリコシド系抗生物質。80Sリボソームに作用しタンパク質合成を阻害する。
  • ゲンタマイシン:アミノグリコシド系抗生物質。タンパク質合成を阻害する。
  • カナマイシン:アミノグリコシド系抗生物質。タンパク質合成を阻害する。
  • マイトマイシンC:抗腫瘍抗生物質。DNAに結合して二本鎖DNAへの架橋形成を介してDNA複製を阻害する。
  • ペニシリン:ペニシリン系抗生物質。細胞壁のペプチドグリカン合成を阻害する。
  • ストレプトマイシン:アミノグリコシド系抗生物質。30Sリボソームに作用しタンパク質合成を阻害する。

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