抗体-薬物複合体(ADC)の調製に
Genovis社 カスタムADC作製キット「TransGLYCIT Azide activation」

Genovis社は、モノクローナル抗体、ADCs(antibody drug conjugates)、Fc融合タンパク質、バイオシミラー等のバイオ医薬品の研究開発に使用できるユニークな酵素(プロテアーゼ、グリコシラーゼ、シアリダーゼなど)や、試薬キットをラインアップしています。
【TransGLYCIT Azide activation】
TransGLYCIT は糖転移酵素を用いて、短時間で特異的かつ効率的にヒトIgGの糖鎖のリモデリングを可能にする試薬キットです。新製品であるTransGLYCIT Azide activationでは2分子のアジド残基により活性化された糖鎖をIgGに付与します。クリックケミストリーにより、1分子の抗体あたり4分子までの標識分子を標識することでき、(degree of labeling (DOL) = 4)蛍光ベースアッセイの高感度化、ADCの高効力化を実現します。
ヒト IgG1, IgG4に使用可能なTransGLYCIT Azide activation hIgG1/4と、ヒト IgG2に使用可能なTransGLYCIT Azide Activation hIgG2の2製品がございます。それぞれ100 ugのIgGを標識できます。
特長
-
- 約3時間でアジド残基により活性化された糖鎖を持つIgGを調製
- ヒト IgG1, IgG2, IgG4に使用可能
- 抗体1分子に任意の薬物4分子を部位特異的に標識
-
各処理後のFc/2フラグメントのLC-MSスペクトル
TransGLYCIT Azide activationによる糖転移のワークフロー
- Deglycosylation(脱グリコシル化)
アガロースビーズに固相化されたGlycINATOR酵素により、IgGのFc部位にあるN型糖鎖を加水分解します(コアGlcNAcが残ります)。 - Transglycosylation(糖転移)
TransINATOR酵素に触媒され、キットに添付されたアジド残基を持つ糖鎖がコアGlcNAcへ結合します。 - 精製
アフィニティークロマトグラフィーにより過剰な試薬を除去し、IgGを精製します。精製されたIgGは任意のクリックケミストリー試薬で標識することができます。

キット内容・保管条件
TransGLYCIT Azide activation hIgG1/4 (ヒトIgG1, ヒトIgG4用) | TransGLYCIT Azide activation hIgG2 (ヒトIgG2用) | ||||
---|---|---|---|---|---|
● Immobilized GlycINATOR ● TranINATOR ● Oxazolin glycoform Azide ● CaptureSelectTM spin column |
1 piece 1 vial 1 vial 1 piece |
4~8℃ -25~-5℃ -25~-5℃ 4~8℃ |
● Immobilized GlycINATOR ● TranINATOR ● Oxazolin glycoform Azide ● CaptureSelectTM spin column |
1 piece 1 vial 2 vial 1 piece |
4~8℃ -25~-5℃ -25~-5℃ 4~8℃ |
※到着後、コンポーネントごとに冷蔵または冷凍で保存してください(輸送は冷蔵です)
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
TransGLYCIT Azide activation hIgG1/4
ヒトIgG1、ヒトIgG4用
TransGLYCIT Azide Activation hIgG2
ヒトIgG2用
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。
Share