iPS 細胞 / iPSC由来心筋細胞の「選別」・「除去」・「検出」に!

aceRNA Technologies社 RNA Switch™

京都大学iPS細胞研究所の齊藤博英教授らが発明した「RNAスイッチ™」技術を活用した製品(人工mRNA)であり、特定の細胞種だけを識別または選別することができる試薬です。

自殺遺伝子を使用したRNAスイッチ™では、特別な機械などを使用せず、細胞に導入するだけで迅速かつ簡単に細胞の選別が可能です。

特長

  • 大規模装置が不要
  • 抗体が不要
  • 細胞へのダメージが少ない
  • 大量の細胞処理が可能

原理

RNA Switch™ =人工的に合成した ”mRNA”

人工mRNAであるRNAスイッチ™には「目的miRNAの相補的配列」と「蛍光タンパク質遺伝子(検出用)または自殺遺伝子(選別・除去用)」が組み込まれています。RNAスイッチ™が導入された細胞に目的miRNAが存在した場合はmRNA(RNAスイッチ™)は分解されます。一方、目的miRNAが存在しない場合はRNAスイッチ™に組み込まれた遺伝子が発現します。

選別の場合(左図参照)

不要な細胞

細胞内に目的miRNAが存在しない

自殺遺伝子が発現(スイッチON)

アポトーシス(細胞死)誘導

必要な細胞

細胞内の目的miRNAが結合

自殺遺伝子の発現を抑制(スイッチOFF)

RNAスイッチ™(mRNA)は24h程度で分解

RNAスイッチ製品一覧

  • RNAスイッチの構造
    (人工mRNA)

ターゲット
細胞
目的 必要な製品 機能 miRNAの相補配列 レポーター遺伝子 結果
製造元コード 製品名
心筋・iPS細胞 導入効率のチェック P-0001 Control detector RNA Switch™ 導入効率を調べる なし 蛍光タンパク質
遺伝子
  • トランスフェクションによる導入効率をチェックする。最低でも30%、50~60%の導入効率を確保することが望ましい。
  • トランスフェクション手技の慣れ、導入試薬の変更などが対策
心筋細胞 検出 P-0001 Control detector RNA Switch™ コントロール(すべての細胞を光らせる) なし 蛍光タンパク質
遺伝子
コントロールと比較することで、不要な細胞がどの程度存在するかわかる。
P-0002 CM detector RNA Switch™ 心筋細胞以外を光らせる miR-1 蛍光タンパク質
遺伝子
iPS細胞 検出 P-0001 Control detector RNA Switch™ コントロール(すべての細胞を光らせる) なし 蛍光タンパク質
遺伝子
同上
P-0003 iPSC detector RNA Switch™ iPS細胞以外を光らせる miR-302 蛍光タンパク質遺伝子
心筋細胞 選別
(心筋細胞以外を殺す)
P-0004 CM purifier RNA Switch™ 心筋細胞以外を殺す miR-1
(心筋細胞特異的)
自殺遺伝子 生き残る細胞:
①P-0004とP-0007が導入された心筋細胞
②P-0004が導入されず、P-0007が導入された細胞(ほとんど存在しない)
P-0007 puro resistant mRNA™ P-0007が導入されなかった細胞をピューロマイシンによりすべて殺す なし ピューロマイシン
耐性遺伝子
- ピューロマイシン - -
iPS細胞 除去
(iPSCを殺す)
P-0006 iPSC eliminator RNA Switch™ iPS細胞を殺す(P-0007由来ピューロマイシン耐性遺伝子の発現を妨害) miR-302
(iPSC特異的)
ピューロマイシン
耐性遺伝子
iPS細胞のみを除去する。

用途① 「選別」 (#P-0004 CM purifier RNA Switch™)

CM purifier RNA Switch™ (#P-0004)とpuro resistant mRNA™ (#P-0007)をヒト心筋細胞を含む細胞集団に共導入することで、セルソーター/抗体を用いた従来法に比べて、高純度・低コストで大量のヒト心筋細胞を精製できます。

  • セルソーター

    RNA Switch™

    高額装置が必要 特別な機器は不要
    抗体の有無・性能に依存 抗体不要
    細胞へのダメージ(流速・低pH) 細胞へのダメージ少ない
    処理できる細胞数が少ない 大量処理が可能



  • セルソーターの課題を解決

アプリケーションデータ

プロトコル概要

  • Day 0 播種:6ウェルプレート、8.0-10.0 x 105 細胞/ウェル

    インキュベート:37℃および 5%CO2 (24時間)
    Day 1 培地交換

    インキュベート:37℃および5%CO2(1-2時間)

    試薬準備、トランスフェクション*

    インキュベート:37℃、5%CO2 (4時間)

    培地交換(2 μg / mL ピューロマイシン入り)

    インキュベート:37℃および 5%CO2 (24時間)
  • Day 2 培地交換(2 μg / mL ピューロマイシン入り)

    インキュベート:37℃および 5%CO2 (24時間)
    Day 3 解析:顕微鏡またはc-TnT FACS

    *CM purifier RNA Switch™ (#P-0004)と一緒に puro resistant mRNA™ (#P-0007)もトランスフェクションすることで選別率を高めます。

用途② iPS細胞の「除去」 (#P-0006 iPSC eliminator RNA Switch™)

iPSC eliminator RNA Switch™ (#P-0006)は、ヒト多能性幹細胞で特異的に高い活性が見られるmiR-302の活性に応じてピューロマイシン耐性遺伝子の発現を制御することで、ヒトiPS細胞のみを特異的に除去することが可能です。

アプリケーションデータ:iPS細胞除去前後の比較

#P-0006 iPSC eliminator RNA Switch™

用途③ 各種細胞の「検出」 (#P-0002, #P-0003)

CM detector RNA Switch™ (#P-0002)、iPSC detector RNA Switch™ (#P-0003)は心筋細胞、ヒトiPS細胞以外の不要な細胞を蛍光検出することが可能です。 RNA Switch™の細胞への導入効率を検討するのにおすすめです。コントロールとして、Control detector RNA Switch™(P-0001)を合わせてご使用ください。

アプリケーションデータ

Q&A

1製品は何回用ですか

おおよそ6ウェルプレート3枚分です。本品の容量は 9 μg/tubeであり、6ウェルプレートの場合、5 x 105 cells/wellで細胞を播種する際に 0.5 μg/wellのRNA Switch™を使用します。

細胞に導入したRNA Switch™ はいつまで残りますか

24時間で消失します。

エレクトロポレーション法によるトランスフェクションは可能ですか

可能です。

製品一覧

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関連製品一覧

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  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。