迅速・簡単に安定発現細胞株を樹立

pEBMulti vector

pEBMulti vectorは霊長類(ヒト、サル)、イヌなどの細胞に導入する遺伝子発現ベクターです。Epstein-Barr Virus(EBV)由来の複製起点oriP とEBV Nuclear Antigen 1(EBNA1)遺伝子の働きにより、遺伝子導入細胞中においてPlasmidが細胞分裂後の娘細胞に分配されるEpisomal型ベクターです。安定発現細胞株の樹立やマルチジーントランスフェクションに応用できます。

pEBMultiの原理

従来ベクターとの比較

pEBMulti 一過性発現ベクター
Hygromycin B G418 Hygromycin B G418
安定発現株樹立までに要する期間(日数)  メリット!  1 week 2 week 3-4 week
安定発現株樹立に要する抗生物質濃度 100-500 μg/mL 100-1,000 μg/mL 100-500 μg/mL 100-1,000 μg/mL
安定発現株樹立後の獲得細胞数(Vero細胞)※1 4.5×106 ND※3 2×106 ND※3
大腸菌宿主の適用性 XL10-Goldなど大型ベクターの
複製に適している大腸菌株
DH5α、JM109など
ベクターサイズ(汎用される平均的なサイズ) 約10 kbp 約4-6 kbp
マルチジーントランスフェクション、
遺伝子導入細胞からの導入遺伝子除去※2
 メリット!   可 不可
安定発現細胞のゲノムへの挿入領域の確認  メリット!  不要

※1:6ウェルプレートで細胞が80%コンフルエントになるまで培養し、ベクターのトランスフェクション後 Hygromycin B 350μg/ml で8日間培養した。
※2:マルチジーントランスフェクション後の選抜において、一過性発現ベクターの場合得られる安定発現細胞は1種類のベクターのみを保持していることが多く、
  複数個の遺伝子を同時に保持している細胞を選抜しにくい。一方、EBNA ベクターの場合、導入した複数個の遺伝子を保持した安定発現細胞を容易に選抜できる。
※3:ND:Not Determined 

使用例

pEBMulti vectorを用いたRFP発現細胞のポピュレーション解析

pEBMultiにRFPを組込んだ発現プラスミド(pEBMulti-RFP)を作製し、Hep-2細胞に導入した。その後フローサイトメトリーを用いてRFP陽性細胞のポピュレーション解析を行った。pEBMulti-RFP導入細胞は、EBNA1欠損プラスミド(pEBMulti-∆EBNA1-RFP)導入細胞と比較してRFP発現量が顕著に上昇したことから、pEBMultiを用いることにより高発現の安定発現株を容易に選抜可能である。

データ提供:筑波大学大学院人間総合科学研究科 三輪佳宏 先生、田中順子 先生

pEBMulti vectorによる安定発現株の樹立

ライセンスについて

本ベクター製品を営利・商業⽬的に使⽤する場合、ご購⼊前にライセンスを取得していただく必要があります。

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営利・商業目的でご使用のお客様へ

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(A) 本ベクターを含む製品もしくはサービスを販売・提供する。

ベクター導入細胞の販売、ベクター導入細胞を用いたアッセイキットの販売や受託サービスの提供、ベクターを改変した新規ベクターの販売など

(B) 自社製造品の製造および品質管理に使用する。

ベクター導入細胞によるタンパク質(原料/製品)の製造、ベクター導入細胞を用いたアッセイ系による製品の品質管理など

(C) 製品候補物質探索のスクリーニングに使用する。

医薬品候補物質探索のスクリーニングにベクター導入細胞を使用など

(D) 臨床・前臨床試験に使用する。

ベクター導入細胞を用いた医薬品の安全性試験や薬理試験など (本ベクターはヒトへの使用はできません。)


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