KANEKA KanCap™

KanCap™とは?

高架橋セルロースビーズ

KANEKA KanCap™は、独自の組換えリガンドと革新的な高架橋セルロースビーズを組み合わせた抗体分子精製用アフィニティークロマトグラフィーレジンです。

生体試料や細胞培養上清から、免疫グロブリン、一本鎖抗体 (scFV)、F(ab')、およびF(ab')2などの幅広い抗体フラグメントを精製できます。

KanCap™シリーズ一覧

  • KanCapA™ (改変型プロテインA)
    • アルカリ耐性
    • マイルドなpH範囲で溶出可能
      (例: pH3.5)
    • 高い動的結合容量: ≧35mg IgG/mL
    • スケールアップが容易
    • 再利用可能
  • KanCapA™ 3G (改変型プロテインA)
    • アルカリ耐性
    • 溶出pH範囲が拡大
    • 高い動的結合容量: ≧58mg IgG/mL
    • 優れた不純物除去特性
    • スケールアップが容易
    • 再利用可能
  • KanCap™ G (改変型プロテインG)
    • CH1領域やFc領域を含む抗体分子に対する高結合容量
    • 抗体分子の高い回収率
  • KanCapA™ L (改変型プロテインL)
    • κ軽鎖を含む抗体分子に対する高結合容量
    • κ軽鎖を含む抗体分子に対する広い結合スペクトル

KANEKA KanCapA™

KANEKA KanCapA™は、生体試料や細胞培養上清から免疫グロブリン、Fc領域を含む組換え抗体などが精製可能なプロテインAアフィニティークロマトグラフィーレジンです。

本製品は高架橋セルロースビーズと新規のアルカリ耐性プロテインAリガンドから構成され、IgGのアフィニティー精製に使用できます。

改変型プロテインA

特長

  • アルカリ耐性
  • マイルドなpH範囲で溶出可能 (例: pH3.5)
  • 高い動的結合容量: ≧35mg IgG/mL
  • スケールアップが容易
  • 再利用可能

本製品に採用しているプロテインA
  1. Cドメイン5量体タンパク質
  2. アルカリ耐性の向上
  3. Fab領域への非特異結合減少

最適pH条件下でシャープに抗体溶出

KANEKA KanCapA™製品特性

マトリックス 高架橋セルロース
平均粒子径 1) 65~85 μm
リガンド 改変型プロテインA
結合 化学結合
動的結合容量 2) ≧35mg ヒトポリクローナルIgG/mL担体
化学安定性 3) アフィニティークロマトグラフィー汎用溶媒で安定
pH範囲 3) 2~13
定置洗浄条件 3) 0.1~0.5 mol/L 水酸化ナトリウム、6~8 mol/L 尿素、6 mol/L 塩酸グアニジン
流速 最大500 cm/h (層高: 20~25 cm)
滞留時間 ≧3分 (推奨:4~6分)
保存条件 4) 20%エタノール懸濁液、2~10℃
  1. 平均粒子径は、累積体積分布の中間粒径です。

  2. 5%動的結合容量は前端分析(滞留時間3分)で測定しています。

  3. アルカリ性条件で洗浄できますが、長期間の洗浄操作は避けてください。

  4. 凍結しないでください。

pH3.5およびpH3.0条件でのIgG溶出

KANEKA KanCapA™は溶出pH範囲が最適化されており、高濃度な精製画分の分取が可能です。

アルカリ洗浄によるレジンリサイクル

リサイクル処理300回後もIgG結合容量の減少率は20%未満であり、高いリサイクル性能を有しています。

動的結合容量(DBC) プロファイルデータ

KANEKA KanCapA™のDynamic Binding Capacity (DBC; 動的結合容量) プロファイルデータ

KANEKA KanCapA™は4~6分の滞留時間において高いDBCを示します。

  • DBC: 動的結合容量とは、精製するサンプルが流れている状態で、どのくらいの効率で目的分子を回収できるかをあらわす数値です。
    動的結合容量が高い担体は高流速で多くの目的分子を回収できるため、短時間で効率良く目的分子を精製できる優れた担体と言えます。

レジン充てんカラムサイズによる圧力/流速プロットデータ

充てん床に依存した圧力は、全圧からシステム圧力を指し引いて算出しています。

KANEKA KanCapA™各サイズのカラムにおける充てん効率

  • 充てん方法 L. D.(cm) 高さ(mm) プレート/m 非対称性
    フロー充てん 4.4 200 5710 1.14
    軸圧充てん 7 199 6063 1.06
    フロー充てん 10 201 5276 1.18
    フロー充てん 30 200 5208 1.17
    軸圧充てん 45 233 4712 1.09
    軸圧充てん 60 250 6257 1.06
  • 下記条件でのパルスインジェクションにおけるデータです。

    溶媒: 1 (v/v)% アセトン
    インジェクション量: 1% カラム容量
    流速: 60 cm/h

KANEKA KanCapA™は、様々なサイズのカラムに充てんして使用できます。

KANEKA KanCapA™ Prepacked Column 製品特性

カラムタイプ 1 mL
(製品コード:111-01081)
5 mL
(製品コード:115-01084)
内径 x 長さ (mm x mm) 8.0 x 20 8.0 x 100
カラム断面 (cm2) 0.5 0.5
カラム容量 (mL) 1.0 5.0
推奨流速1) (mL/min / cm/h) 0.17~0.25 / 20~30 0.84~1.26 / 100~150
最大流速 (mL/min / cm/h) 0.84 / 100 4.19 / 500
外寸法2) (mm x mm) 10 x 84 10 x 164
コネクター Standard HPLC (10-32 for 1/16 inch capillaries)
最大圧力 30 bar 30 bar
化学安定性3) 下記の溶液に対してカラム部品は安定です。
水性緩衝液、塩溶液、1mol/L アルカリ溶液、1mol/L 非酸化性鉱酸、8mol/L 尿素、6mol/L 塩酸グアニジン、非ハロゲン化有機溶媒、界面活性剤
強酸化剤やハロゲン化溶媒には不安定です。
保存条件 4) 20%エタノール懸濁液、2~10℃
  1. 滞留時間は、4~6分です。

  2. カラム両末端のstoppersを含みます。

  3. カラム部品の化学安定性情報です。

  4. 凍結しないでください。

KANEKA KanCapA™各動物抗体への結合能

抗体種 結合力 抗体種 結合力 抗体種 結合力
Human IgG1 +++ Mouse IgG3 +++ Rat IgG3
Human IgG2 +++ Mouse IgA Rat IgM
Human IgG4 +++ Rat IgG1 + Porcine IgG (poly) ++
Human IgM Rat IgG2a Canine IgG (poly) +++
Mouse IgG1 + Rat IgG2b Sheep IgG (poly) +
Mouse IgG2a +++ Rat IgG2c ++ Goat IgG (poly) +
Mouse IgG2b ++

+++: 結合力 (強) ++: 結合力 (中) +: 結合力 (弱) -: 結合しない

KANEKA KanCapA™ 3G

KANEKA KanCapA™ 3Gは新しい高架橋セルロースビーズとアルカリ耐性のプロテインAレジンで構成されており、高い動的結合容量と優れた不純物除去能力を持っています。

生体試料や細胞培養上清等からモノクローナル抗体やFc融合キメラタンパク質などをより温和な条件で高純度に精製することができます。

特長

  • アルカリ耐性
  • 溶出pH範囲が拡大
  • 高い動的結合容量
  • 優れた不純物除去特性
  • スケールアップが容易
  • 再利用可能
  • KANEKA KanCapA™ 3G (担体)
    マトリックス 高架橋セルロース
    リガンド 改変型プロテインA
    結合 化学結合
    動的結合容量 ≧58 mg/mL-resin (ヒトポリクローナルIgG)
    pH範囲 2~13
    定置洗浄条件 0.1~0.5mol/L 水酸化ナトリウム
    平均粒子径 65~85 μm
  • KANEKA KanCapA™ 3G (カラム)
    保存用緩衝液 20%エタノール水溶液
    滞留時間 ≧3分 (推奨は4~10分)
    最大圧力 30bar
    担体充てん量 1 mL 5 mL
    内径 x 長さ (mm x mm) 8.0 x 20 8.0 x 100
    最大流速 (mL/min) 0.84 4.19
  • 高い動的結合容量

    優れた結合容量を有し、従来品やCompetitor Aよりも高効率に目的物質を得ることができます。

  • 温和な条件で溶出可能

    モノクローナル抗体やFc融合タンパク質などの目的物質をより温和な条件で精製することができます。

優れた不純物除去特性

対象分子:IgG1 (CCCF)、負荷量:5mg/mL-resin、溶出:50mmol/L りん酸緩衝液(pH4.5 → 3、グラジエント、10カラム容量)

KANEKA KanCap™ G

KANEKA KanCap™ GはF(ab’)およびF(ab’)2などのCH1領域を含む抗体フラグメントを捕捉・精製するために開発されたレジンを充てんした、アフィニティークロマトグラフィー用プレパックカラムです。

Fc領域が無くプロテインAを用いた精製が困難な低分子化抗体(Fabなど)の精製の際に効果を発揮します。

特長

  • CH1領域やFc領域を含む抗体分子に対する高結合容量
  • 抗体分子の高い回収率
  • KANEKA KanCap™ G(担体)
    マトリックス 高架橋セルロース
    リガンド 改変型プロテインG
    動的結合容量 ≧25 mg/mL-resin (ヒトab)
    pH範囲 2~9
    定置洗浄条件 6~8mol/L 尿素、6mol/L 塩酸グアニジン
    平均粒子径 65~85 μm
  • KANEKA KanCap™ G (カラム)
    保存用緩衝液 20%エタノール水溶液
    滞留時間 ≧2分 (推奨は3~6分)
    最大圧力 30bar
    担体充てん量 1 mL 5 mL
    内径 x 長さ (mm x mm) 8.0 x 20 8.0 x 100
    8.0 x 100 (mL/min) 0.84 4.19

KANEKA KanCap™ Gリガンドの設計

KANEKA KanCap™ Gには、CH1領域を含む抗体フラグメント(Fab)に対する親和性が野生型よりも高い新規プロテインGが使用されています。Fabがκ、λいずれの軽鎖の場合でも、高い親和性を示します。

以上のような特性を持つKANEKA KanCap™ Gを用いることにより、F(ab’)やF(ab’)2などの低分子化された抗体分子を高効率に精製することができます。

CH1領域に対する高い親和性

KANEKA KanCap™ L

KANEKA KanCap™ Lは一本鎖抗体(scFV)、F(ab’)やF(ab’)2などの幅広い抗体フラグメントを捕捉・精製するために開発されたレジンを充填した、アフィニティークロマトグラフィー用プレパックカラムです。

κ軽鎖のVL領域に対する親和性を高めており、プロテインAでは回収率の低い全長抗体の精製にも有効です。

特長

  • κ軽鎖を含む抗体分子に対する高い結合容量
  • κ軽鎖を含む抗体分子に対する広い結合スペクトル
  • KANEKA KanCap™ L (担体)
    マトリックス 高架橋セルロース
    リガンド 改変型プロテインL
    動的結合容量 ≧40 mg/mL-resin (ヒトFab)
    pH範囲 2~10
    定置洗浄条件 6~8mol/L 尿素、6mol/L 塩酸グアニジン
    平均粒子径 65~85 μm
  • KANEKA KanCap™ L (カラム)
    保存用緩衝液 20%エタノール水溶液
    滞留時間 2分以上 (推奨は3~6分)
    最大圧力 30bar
    担体充てん量 1 mL 5 mL
    内径 x 長さ (mm x mm) 8.0 x 20 8.0 x 100
    最大流速 (mL/min) 0.84 4.19

KANEKA KanCap™ Lリガンドの設計

KANEKA KanCap™ Lは、設計した変異体の中で、幅広い結合スペクトルを有する変異体を採用しています。天然型では結合しなかったκ軽鎖を持つ抗体を回収できる可能性があります。

VL領域に対する高い親和性

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

Protein A 担体

Protein G 担体

Protein L 担体

関連製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

電気泳動用ポリアクリルアミドゲル スーパーセップ™ エース

ScreenFect™

Dialysis Membrane

1mol/L トリス塩酸緩衝液

Fc fusion vector series

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。