細胞培養容器のコーティングに
フィブロネクチン溶液, ヒト血漿由来
フィブロネクチンは、細胞外マトリクスを形成する糖タンパク質で、分子量約250kDaのポリペプチドが二量体を形成しています。主に繊維芽細胞、肝細胞、神経細胞などの接着を促進します。細胞膜表面の特異的レセプターであるインテグリンを介し、細胞接着のほか、細胞移動、食作用の促進などに関わり、さらに組織損傷の場においても働いています。
製品情報
- 濃度:0.5 mg/mL (初回ロット実績値)
- 組成:20 mmol/L Tris-HCl (pH7.0) + 450 mmol/L NaCl + 12%グリセロール
- 0.2 µmフィルターでろ過滅菌済み
- -80℃保存 (-20℃では1年間安定)
使用法 (例)
- 4℃あるいは氷上でゆっくりと溶解させる。
- D-PBS(-)あるいは培地で目的濃度 (5~30 µg/mL)に希釈する。
- コートする容器に適量の希釈したフィブロネクチン溶液を加える。
- 37℃で2時間あるいは4℃で一晩インキュベートする。
- コート溶液を取り除く。
- D-PBS(-)などで2~3回洗浄する。
- 細胞を播く。

■測定例
フィブロネクチンをD-PBS(-)で各濃度に希釈し、24ウェルプレートに各ウェル当たり0.3 mLずつ塗布し、37℃で一晩インキュベートする。上清を吸引しBSAでブロッキング後、TIG-3細胞を5 x 104 個/mL で播き、37℃で90分インキュベートする。未接着細胞を洗浄後、トリプシンEDTA溶液で接着細胞をはがし、細胞数を測定した。
主な使用細胞種
- 繊維芽細胞
- 肝細胞
- 神経細胞
製品一覧
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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